今シーズン3度目となるスプリント予選。
ソフトタイヤを選んだバルテリ・ボッタスがスタートでフェルスタッペンをオーバーテイクし、フェルスタッペンを押さえきってトップチェッカー。ポールポジションを獲得しました。
ボッタスは今季スプリント予選2勝。スプリント最多勝利となりました。
ボッタスの話では、当初はミディアムタイヤを使う予定だったものの、フリー走行でソフトタイヤが意外に良い事がわかり、ソフトスタートを決めたようです。
また、同じくスタートでペレスとガスリーをかわしたサインツが3番手でチェッカー。
一時はフェルスタッペンの前にまで出る驚異的な1周目でした。
フェルスタッペンのペースから考えると、ペレスの方がサインツより圧倒的に速かったですが、サインツが巧みな走りでうまく押さえ込みました。
そしてDRSの規則違反で最後尾スタートとなったハミルトンは鬼神のような走り。たった24周で15人をごぼう抜きして5番手チェッカー。
一昔前にミハエル・シューマッハがブラジルGPで後方から追い上げるレースがありましたが、あれを彷彿とさせるような気迫がありました。
特に最後にノリスを抜いた時の1コーナーへの飛び込みはある意味ハミルトンらしくないアグレッシブなオーバーテイクだったように思えます。
P20 👉👉👉 P5@LewisHamilton put on an overtaking show on Saturday!#BrazilGP 🇧🇷 #F1Sprint pic.twitter.com/erH6WjvMIi
— Formula 1 (@F1) 2021年11月13日
4番グリッドスタートだったガスリーはスタートに失敗。フェラーリとマクラーレンに抜かれ、その後はロングランペースが厳しく、ソフトタイヤの摩耗もあってずるずると下がり8番手。
12番手からスタートした角田でしたが、ジョヴィナッツィにやられ、そして途中でストロールにも抜かれ15番手。
スタート後の2コーナーでコース外に押し出され、その後数台に抜かれたのが致命的でしたが、ソフトタイヤを選んだことでタイヤの摩耗に悩まされたようです。素直にミディアムを履いておくべきだったか。
過去のスプリント予選はスタート後数周以外が退屈になりがちでしたが、ハミルトンの最後尾スタートやインテルラゴスのレイアウトのおかげもあって退屈せずに済む内容でした。
金曜日にハミルトン車を触ってしまったフェルスタッペンには5万ユーロの罰金が課せられました。
ベッテルがスプリント予選後にハミルトンのリアウィングを触ってやろうかと無線で伝える場面が・・・。エンジニアは「高くつくからやめてくれ」と返しました。
*Inspector Seb has left the chat*#BrazilGP 🇧🇷 #F1Sprint pic.twitter.com/ah2zqsVNq0
— Formula 1 (@F1) 2021年11月13日
決勝ですが、スプリントでフェルスタッペンのレースペースがボッタスよりずっと速いことがわかりましたから、アメリカGPの時に予想した通りの結果になる可能性が高いでしょうね。1コーナーで接触でもしない限り。
なお、ハミルトンのDRSの技術規則違反ですが、リアウイングの右側が破損していたため車検でのテストを通過できなかったということのようです。