2021 F1メキシコグランプリ予選
なぜか無線でViva Mexicoが飛び出してました。
¡BOTTAS TAKES POLE IN MEXICO! 🎉@MercedesAMGF1 lock out the front row with Hamilton in P2, while Verstappen takes P3 #MexicoGP 🇲🇽 #F1 pic.twitter.com/nSmq3ajIzz
— Formula 1 (@F1) 2021年11月6日
ハミルトンが2番手。
フリー走行までの前評判を完全に覆すメルセデス1-2となりました。
3番手フェルスタッペン、母国GPのペレスは4番手。
ガスリーが5番手。
Q3に進出した角田は9番手となりました。
フリー走行3回目ではレッドブルがメルセデス勢に対して0.6秒もの差をつけており、ハミルトンが無線で驚いていましたが、レッドブルのこのマージンは予選で失われました。
— Mercedes-AMG PETRONAS F1 Team (@MercedesAMGF1) 2021年11月6日
フリー走行3回目にフェルスタッペンのマシンに発生したリアウィングのトラブルが影響しているのかもしれません。FP3でフェルスタッペンがピットレーンから出た際に、リアウィングのフラップが壊れるというトラブルが起こりました。
レッドブルは予選前に2台のリアウィングに作業を続けていました。
#F1 #BBCF1 This Red Bull rear wing attention in Q1... apols if already discussed elsewhere, but did anyone else notice the piece(s) that apparently flew-off Max's rear wing during his practice start at the end of FP3? See arrowed... pic.twitter.com/Wm4aqqWolU
— Ian Fergusson (@fergieweather) 2021年11月6日
ただしフェルスタッペンはこのトラブルが予選のペースには影響していないと考えているようなので真偽は不明です。
少なくとも中段勢に対してはレッドブルは今週末圧倒的な差をつけていましたが、Q3ではフェルスタッペンがガスリーに対して0.2秒、ペレスに至っては0.1秒というマージンに留まっています。FP3でのリアウィングの破損が何かしらの影響を与えたのかは現段階では不明ですが、ペレスが無線で車が全く違うと訴えていたのでコンディションに影響を受けた可能性はありそうです。
ペレスは最後のアタックでコースをはみ出しました。角田がペレスに道を譲るためにわざとコースアウトし、ペレスがなぜか続いてしまいました。その後ろにいたフェルスタッペンは当然怒ってましたね。台数の少ないQ3では珍しい事です。
最悪のタイミングで最悪の場所にいた、その煽りを食らったのがレッドブルだったということですね。
Q3に進出した角田はPU交換ペナルティで後方からスタートします。ストロール、ノリス、オコンも加わります。ラッセルもギアボックス交換で後ろに下がります。
今回の予選で角田はガスリーの「風よけ」の役割をしていました。
グリッド降格が決まっているのでホームストレートでガスリーの前を走って、トウを与えてガスリーのストレートスピードを伸ばすということをしていたようです。
角田はQ2では他がミディアムを履く中でソフトタイヤを使いました。ソフトとミディアムでは0.5秒ほどのペース差があるようですが、どの道グリッド降格があるのでソフトを使っても問題は少ないでしょう。
ある意味、ルーキーで牽引役の仕事をやってのけた事は評価に値するのかもしれません。
決勝に関しては依然としてロングランペースが良いフェルスタッペンに分があると思われます。1コーナーまでが長く、例年スタート後に順位の入れ替わりがあります。
メルセデスはレッドブルよりダウンフォースの絶対量が少なく、空気の薄いこのサーキットではロングラン時のタイヤの摩耗は厳しいでしょう。
ペレスが4番手につけており、アンダーカットで揺さぶりをかけて・・・という戦略が予想されます。
スタート後の順位変動がカギとなりそうです。
噂されているハミルトンのICE交換があるのかどうかでも変わってくるかもしれません。
フェラーリ対マクラーレンはまたしても熾烈。マクラーレンはフリー走行では不調でしたが、予選ではストレートの速さを活かしてセクター1が非常に速かったです。
今回ペナルティを受けるノリスもリカルドにトウを与える役目を果たしました。
予選の他のトピックと言うと、ストロールのクラッシュと赤旗、ピットレーン出口でのハースとウィリアムズの並走、サインツにトラブルが出たもののコース上で復旧したという出来事くらいでしょうか。
空気が薄いということでストレートスピードも。
予選スピードトラップ
ガスリー 351.5 km/h
ハミルトン 351.1 km/h
リカルド 350.7 km/h
ボッタス 349.1 km/h
ベッテル 346.3 km/h
ルクレール 346.3 km/h
ノリス 345.6 km/h
オコン 345.3 km/h
ラティフィ 344.1 km/h
マゼピン 343.7 km/h
フェルスタッペン 343.2 km/h
角田 342.8 km/h
ペレス 341.4 km/h
スピードトラップのトップはやはり角田に引っ張ってもらったガスリーでした。単独だった角田より9 kphも速かった。
驚異的なのがメルセデスのスピード。ハミルトンはボッタスのトウを軽く得ていましたが、それでもかなりギャップを開けていたのでガスリー並というのは凄まじいです。かつてメルセデスのターボは高地を苦手としていましたが、その欠点はここ数年で多少改善されたとみられます。
メルセデスは高速域でリアの車高を下げるサスペンションを使っており、この効果が長い直線でよく出ています。