メキシコGP決勝。
昨日の予選後の記事で「依然としてロングランペースが良いフェルスタッペンに分がある」「スタート後の順位変動がカギ」と予想しました。
これが完全に的中。スタート後にフェルスタッペンがボッタスのスリップストリームを使ってトップに立ちその後はレースペースが良く無難にフィニッシュしました。
2週間前のアメリカGPの時点で、メキシコは「今シーズンのどのGPよりもフェルスタッペンの勝ちが見えているサーキット」と紹介しましたが、どちらの予想も当たりました。
さらに、昨日の記事でメルセデスのロングラン時のタイヤの摩耗が厳しいという事も指摘しましたが、レース中の無線でハミルトンがタイヤの垂れを訴えた一方、ペレスはタイヤの状態は良いと伝えていました。
ハミルトンは対フェルスタッペンではなく、対ペレスのレースとなりましたが、後半に猛追を見せたペレスを振り切り2位でフィニッシュ。
ボッタスがリカルドを抜けなかった時点でペレスがハミルトンを抜けるのか怪しかったですが、ペレスのオンボードを見る限りホームストレートで真横に横に並ぶのも厳しそうでした。
ペレスは10周近いタイヤのオフセットがありましたが、ハミルトンはバックマーカーのトウを上手く使ってペレスを押さえきりました。
一方ポールポジションだったボッタスは、スタートでリカルドにぶつけられスピン。リカルドのフロントウィングがボッタスのリアタイヤに当たるという完全なもらい事故でしたが、実質レースを失いました。リカルドもポイント圏内から脱落することに。
レッドブル陣営からすればリカルド様様のアクシデントだったと思います。
そして角田ですが、なんと1周目でリタイア。果敢に1コーナーに飛び込んだものの、オコンと接触し車を止めました。コーナーのソーセージ縁石かボラードに乗り上げたとか?アルファタウリはフェラーリよりも速かっただけに、非常にもったいないことになりました。
LAP 2/71 SAFETY CAR
— Formula 1 (@F1) 2021年11月7日
Tsunoda and Schumacher are both out from the opening lap melee #MexicoGP 🇲🇽 #F1 pic.twitter.com/vIxzkekrwP
オコンは右側にミックがいて行き場を失い、左側には角田が来ていて挟まれた形に。
スタート直後のアクシデントで素晴らしかったのがアロンソ。ボッタスを避けつつ、左にいるウィリアムズもかわし、さらに行き場がないと判断して芝生を突っ切って接触を回避していました。
中段はガスリーが順当に4位フィニッシュ。リカルドがスタート後にフロントウィングを壊したおかげもあってフェラーリ勢は無難に5位6位でポイントを稼ぎました。
アメリカGPの時にブラジルGPについても書いていますが、サーキットの特性、過去の結果を踏まえてもブラジルでフェルスタッペンが勝つ確率は8割~9割くらいではないかと思います。もちろん今年レッドブルが他のチームより遥かに多くのアップデートを入れている事も理由に含まれます。