角田のスピン&クラッシュから始まった2021 フランスGP予選。
角田は予選開始早々にスピンし、後ろからバリアに軽くヒット。右のリアタイヤからぶつけたのかもしれませんが、ギアが入らずそのままリタイアとなりました。
角田曰く「アイススケートをしているようだった」
The clock is stopped with just four minutes of Q1 completed after Tsunoda's spin#FrenchGP 🇫🇷 #F1 pic.twitter.com/TaBRbpezV0
— Formula 1 (@F1) 2021年6月19日
これまでの多くのサーキットは「初めて走るサーキットだから」 と言われ続けており、今回のフランスはF3で走ったことがあるので良い結果が出るだろうと言われていました。
車にトラブルがなく、ミスによるスピンだとしたら、イモラの再来ということになりますね。ミックもクラッシュしていましたが、ランオフエリアが広めのポール・リカールでクラッシュするというのはどうなのでしょう。
予選自体は、フェルスタッペンが開幕戦以来となるポールポジションを獲得。
ハミルトン、ボッタスが2位3位と続き、ペレスが4位。
ペレスは金曜日ではあまり良くなさそうに見えましたが
「アタックを邪魔されでもしない限りはペレスも予選4番手前後には来れる」
この予想が的中し、4番手を獲得。
さらに、フリー走行でのメルセデス勢がミディアムからソフトへの伸び代が小さかったことから、「予選でのソフトのラップタイムはメルセデスとレッドブルで似たような感じに」と予想しましたが、ペレスとメルセデス2人で比べるとかなり近く、ボッタスとフェルスタッペンなら少し離れているという結果に。
フェルスタッペンとペレスのタイム差0.45秒は非常に大きい。
ペレスは前戦で「車を理解した」と言っているので、単純にフェルスタッペンの力によるところが大きいのでしょう。
セクタータイム差を見ると、セクター2だけでペレスはフェルスタッペンより0.2秒遅く、セクター2でも0.2秒遅いという状況です。
フェルスタッペンはFP2でリアウィングを軽めのものに変更しており、これによってストレートとシケインだけのセクター2でタイムを稼いでいます。
これはQ2でも同じで、Q2の時のセクター2はフェルスタッペンが27.414、ペレスが27.615でやはり0.2秒差。
ペレスの方がダウンフォースがついているのではないかと推測できますが、ペレスがローダウンフォースだとセクター3でタイヤが滑って辛いということなのでしょう。
ペレスとメルセデス勢のセクター2はほとんど同じか、ペレスがほんのちょっとだけ遅い程度です。
このフェルスタッペンの軽めのリアウィングが決勝で吉と出るか凶と出るか。オーバーテイクは難しいサーキットなので、ローダウンフォースなら同じ履歴のタイヤを履いている限り抜かれることはないでしょう。
ロングランが全くわからないハードタイヤのペースとデグラデーション次第か。あとは天候。
Q2はほとんどのチームがミディアムタイヤでアタック。昨日書いたように、ソフトタイヤのデグラデーションが大きすぎて、ソフトスタートすると望みがないためです。
フェラーリは予想よりは全然良いという位置にはいるものの、さすがにトップから0.85秒差は大きすぎますね。フェラーリ2人対ガスリーという構図も見られるかもしれません。
ちなみに予選の途中で車をピットに戻したノリスですが、燃料供給関連のトラブルだった模様。
日曜日はF1公式の天候情報では「晴れ」。別の天気予報では「所により雨」と出ています。晴れで日差しがあれば30度と暑くなる予想も。
ポール・リカールはスタートでアグレッシブに行くドライバーが多く、そこでの順位変動がかなりレースを左右するでしょう。