2021 F1ポルトガルGP予選。
トリッキーなコンディションかつ滑る路面に各チームが苦労する中、前回散々な結果だったバルテリ・ボッタスがポールポジション獲得!
さらに、ルイス・ハミルトンが僅差で2番手。100回目のポールを逃しました。
17th pole of @ValtteriBottas' career 💪#PortugueseGP 🇵🇹 #F1 pic.twitter.com/dSbzpCM3Y7
— Formula 1 (@F1) 2021年5月1日
フェルスタッペンはQ3・1回目のアタックで4コーナーのトラックリミットを取られてしまい、2回目のアタックではタイムが伸びず3番手に終わります。
フェルスタッペンが1回目のアタックを成功させていたらポールポジションのタイムは出ていたかと思います。
ペレスはQ1でスピンもありましたがなんとか4番手に入り、最低限の仕事をこなしました。
前回予選で上手く行かなかったサインツが復活の5番手。
さらに、フリー走行からの勢いのままアルピーヌのオコンが6番手に入るサプライズ。
マクラーレンもこのコンディションに苦しみ、リカルドはQ1落ち、ノリスはなんとか7番手。
また、今シーズン不調だったベッテルが10番手に。
ラッセルは値千金の11番手。新品ミディアムでスタートできる状況を作りました。
角田は14番手に沈みました。擁護するなら、ただでさえタイヤを発動させるのが難しい、一度も走ったことのないサーキット、滑りやすい路面、ガスリーですら9位だからと言うしかありません。リカルドよりは上だ!と言えば十分ですかね?
今回は中段がチームメイト間で明暗が分かれました。
Q2でハミルトンが1分17秒台後半のタイムを出したものの、メルセデス勢すらQ3ではどうやってもそのタイムには届かず。
タイヤの熱を作動温度領域で維持できるのかが今回の予選では重要となりました。メルセデスは入念に2周の準備ラップを入れていましたが、レッドブルは1周だけでした。
Q2Q3のコンディション変化は明らかで、ノリスがQ2で出した1分18秒481をレッドブルがQ3で上回れていません。風強くなったという無線もありました。
また、Q2でミディアムを履いたメルセデスとレッドブルの差は非常に大きく、やはり前回・前々回同様にミディアムだとメルセデスの一発タイムが良いというのが続いています。
昨日のロングランペースではF1公式のデータでもレッドブルが少し速いと出ていますが、予選で前に出たメルセデスがレッドブルと2対2の真っ向勝負に持ち込んだ形です。
ついに対メルセデスでのペレスのまともなレースが見られそうなので面白そうです。
昨年ほどではないにしろ、タイヤの熱がまだ十分でない最初の1~2周はもしかしたら混沌とするかもしれません。
プレシーズンテストの時に「バーレーン、イモラ、ポルトガルと進む度に勢力図がころころと変化する」と分析しましたが、ボッタスとペレスの予選タイム差が0.5秒もあるというのは前回の予選からは絶対に想像できなかったでしょう。
やはりクリスチャン・ホーナーが言うように、正しい勢力図はスペイン待ちということになりそうです。