オーストリアGPとシュタイヤーマルクGP、両方共にメルセデスが優勝しました。
2月に「今年もメルセデスがチャンピオン」という記事を書きましたが、これが的中しました!
↓今年2月の記事
プレシーズンテストでの純粋なペースはもちろんですが、オーストリアGPまでのアップデートが非常に上手く機能しており、メルセデスが非常に良いパッケージでレースに挑めています。
現状ではオーストリアのような短いサーキットでもレースペースでレッドブルより0.3秒速いですから、1分30秒サーキットなら0.5秒は速いかもしれませんね。
もちろん実際にはタイヤを守る走りをするでしょうから後ろを見ながらのペースになるんでしょうけど。
2019年のオーストリアGPでメルセデスが遅かったのは、昨年のメルセデスPUに高地でのターボの問題があったからです。
昨年、メルセデスは普通の標高のサーキットではほとんど勝利していますし、フェラーリの疑惑のパワーユニットがあったことを考慮すれば、高地のブラジルやメキシコ以外では非常に速かったわけです。
さらに今年のメルセデスはストレートが速い。
昨年のメルセデスはコーナーがめちゃくちゃ速いけどストレートは普通かちょっと遅いという車でした。
しかし今年のメルセデスはストレートが速い上にコーナーも速いという万能タイプです。
序盤の勢力図は
メルセデス>>レッドブル≧レーシングポイント>マクラーレン>フェラーリ>ルノー>アルファタウリ>アルファロメオ≧ハース>ウィリアムズ
こんな感じです。
2019年はフェラーリが序盤からそこそこ良かった。バーレーンではポールポジションも取ってましたので、メルセデスもフェラーリとレッドブルの両方を警戒する必要がありました。
しかし今年はフェラーリが完全に凋落。
メルセデスはレッドブルだけ、もっと言えばフェルスタッペンだけ少し気にするだけで勝てる。
レッドブルはレーシングポイントを気にしなければならない。
要するに、2020年のレッドブルはあまり速くない。フリー走行で幾度もナーバスなリアの動きが出ていた。
アルボンのタイムが遅いのもその証拠です。フェルスタッペンのドライバーの実力でなんとかカバーしているものの、アルボンがあれだけメルセデスから引き離されるというのは、レッドブルの車をアルボンがまだ信用しきれないからなのでしょう。
もちろんサーキットの特性もありますが、去年の終盤よりもメルセデスに大きな差を空けられているのは事実です。
ということで、2月に予想した通り、メルセデスドライバー2人のいずれかのチャンピオンシップ獲得は濃厚だと考えられます。
むしろ気になるのは、レーシングポイントの速さがサーキット特性の影響をどれだけ受けるのかということです。