今シーズン2度目のスプリント予選。
ボッタスが先頭から危なげなくトップチェッカー。
ハミルトンは偶数グリッドのグリップの無さにクラッチが2mm深かった事によるホイールスピンが重なって5番手まで順位を落とすことに。
2020年のイタリアGP決勝でも2番グリッドだったボッタスは1周目で順位を大幅に落としていましたから、このあたりは昨年から変わっていないようですね。
フェルスタッペンは1つポジションを上げてそのままボッタスの後ろでフィニッシュ。
ノリスも偶数グリッドの蹴り出しの悪さにより、5番手スタートだったリカルドに前に行かれたものの、ソフトタイヤを履いた事でハミルトンよりは蹴り出しが良く、4番手まで順位を上げました。
リカルドは蹴り出しが良く、1コーナーに差し掛かった時には完全にフェルスタッペンの横に並んでいました。
6番手スタートだったガスリーは1コーナーでリカルドのリアに軽くぶつけてしまい、これでフロントウイングにダメージ。さらにフロントウイングが脱落し、コースアウト、クラッシュ。スプリント予選の餌食に。
Frustration for Pierre Gasly as his #F1Sprint ended in the barriers#ItalianGP 🇮🇹 #F1 pic.twitter.com/y79IP3Yw5u
— Formula 1 (@F1) 2021年9月11日
以下、ルクレール、サインツ、ジョヴィナッツィ、ペレス、ストロールと続きます。
角田はスピンしたクビサと接触しフロントウイングを破損。しかしセーフティカーが出たことでタイムロスが少なく、結果的にほとんど順位は落とさず、ガスリーがリタイアした分16番手となりました。決勝では角田vsガスリーが見られるか。
今回、マクラーレンはストレートが非常に速く、金曜の予選後にガスリーが「アルファタウリはストレートでマクラーレンにかなり負けてる」と明かしています。
ハミルトンをもってしてもストレートが速いマクラーレン2台が連なっている状況でオーバーテイクするのは不可能に近いでしょう。ピットストップでアンダーカットする手はありますが、マクラーレンのレースペースは他の中段勢と大差ないので、後続との間に良い空間は無いように思えます。
マクラーレンがスタートでフェルスタッペンをオーバーテイクするような奇跡が起きない限りは昨年のイタリアGPとは打って変わって淡々とした退屈な展開が待っていそうです。
仮にハミルトンがどこかでマクラーレン2台を抜けたとしても、それまでにフェルスタッペンはかなりのギャップを築いているはずです。
余程の事が起きない限りはマクラーレンの表彰台は堅いでしょう。
マクラーレンが決勝で2番・3番グリッドからスタートするというのは2012年以来だそうですね。
リカルドが決勝のスタートで「フルアタックする」と言ってるようなのでそこは面白そうです。
ガスリーが消えた事でフェラーリが6番手・7番手。今年のフェラーリがモンツァでこの位置にいられるのは上出来だと言っていいと思います。
スプリント予選について、ペレスがインタビューで「つまらない」「何も齎さない」と切り捨てていますが、本当にそんな感じの内容だったかもしれません。
序盤だけ順位が変動するものの、以降はほとんど何も起きない。ガスリーがとんでもない損を被ったとも言えますし、逆に決勝で起きていたらリタイアだったから予選で良かったとも言えますし。
スプリントが終わっても、決勝は明日でこれは予選・・・と微妙な感じになりますね。意味があるとすれば決勝でトップ10が新品タイヤでスタートでき、コンパウンドも選べるということくらいでしょう。あとはフリー走行よりもレースペースがよくわかるくらいですか。
来シーズンの車がタービュランスに強ければスプリントももう少しマシになるのでしょうけど。