2021年F1スペイングランプリ決勝。
ルイス・ハミルトンが一度順位を下げたところから劇的な逆転優勝を果たしました。
ポールポジション100回だけでなく、スペインGP 5年連続優勝という驚異的な記録を樹立。
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— Formula 1 (@F1) 2021年5月9日
スタートでフェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイクした後、ハミルトンはフェルスタッペンに食い下がるもオーバーテイクするには至らず。
フェルスタッペンがスタートでハミルトンを抜けたのは、本来不利なはずの偶数グリッドにラバーがたっぷりのっていたからに他ならないでしょう。4番グリッドのルクレールもボッタスを交わしています。
フェルスタッペンの1回目のピットストップの後、ハミルトンは4周ほど引っ張ってピットストップ。再びフェルスタッペンに近づくもオーバーテイクはできそうにないと判断。
メルセデスは2019年ハンガリーGPと同じ、タイヤ交換して猛追する大胆な戦略に打って出ます。
ハミルトンは予選で使った中古のミディアムタイヤで毎周1.7秒ずつフェルスタッペンとの差を縮め、レース終盤で追いついてクリーンなオーバーテイクを見せ逆転。
LAP 60/66
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ハミルトンのタイヤマネージメントとレースペース、さらにはミディアムタイヤを2セット残していたメルセデスの戦略。単に車が速いだけではないレース巧者ぶりをまざまざと見せつけたスペイングランプリとなりました。
トト・ウルフ自らレースコントロールに対してマゼピンにブルーフラッグを出すように連絡するのが「FIA RADIO」として紹介される珍しい場面も。
角田がトラブルでリタイア
予選での無線やその後の発言が話題になっていた角田裕毅ですが、決勝ではトラブルが発生。燃圧の問題だったようですが、唯一人トラブルでのリタイアとなりました。
LAP 9/66
— Formula 1 (@F1) 2021年5月9日
⚠️ SAFETY CAR ⚠️
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次が特殊なモナコなので勢力図の話をしてもあまり意味がないですが、フェラーリとマクラーレンの位置が徐々に入れ替わりつつあるようなそんな印象があります。
開幕戦時点ではアルファタウリはフェラーリと勝負できるかもという感じでしたが、スペインGP段階だとちょっと差をつけられたかもしれません。
問題はC4タイヤ・C5タイヤを履いた時。モナコのような低速サーキット、バクーのような市街地コース、さらにはシルバーストーンのような高速サーキットでは再び勢力図に変化が起こる可能性があります。各チームのアップデートも要注目です。