開幕まであとわずか。
メルセデスは依然として有力だと言われるのは爪を隠しているからです。
進化したパワーユニット
メルセデスのパワーユニットは、2020年から2021年で大きな進歩を遂げたとされています。
2020年後半に信頼性の問題も抱えていましたがそれも解決。
技術革新があるとメルセデスの技術者が言う程で、マシンのサイドポッドやリアの絞り込みも強烈です。
メルセデスのPUを使うマクラーレン、アストンマーチン共にストレートスピードが非常に速くなっていました。
しかし、プレシーズンテストではメルセデスのストレートスピードは遅めでした。
これはドラッグのせいというよりは、一発タイムを出す時にある程度燃料を積み、さらにパワーの出るモードを使っていなかったと推測されます。
燃料を大量に積んで重くなっている時には実際のレースを想定したモードを試していたようです。
メルセデスはプレシーズンテストでこの新型パワーユニットの実力が見えないようにうまくやっていたと思います。ただしロングランの速さにはあらわれていた。
新型パワーユニットの真価は予選よりも決勝で発揮されると思います。
速いロングランペース
メディアはメルセデスがプレシーズンテストで苦戦したように書いているものの、ロングランペースはレッドブルより速かった。
F1公式の分析ではメルセデスがレッドブルを0.39秒上回っていたようです。
メルセデスは一発のアタックでやや苦労していたものの、ロングランのように車が重く、なおかつタイヤを守りながらの走行では、コーナーで失うタイムも相対的に小さくなり、逆にストレートで稼げるということでしょう。
ハミルトンはプレシーズンテストでスピンしていましたが、フェルスタッペンもセクター1でハーフスピンしていましたし、角田もスピンしましたし、それほど深刻なものではなさそうです。
何より、2日目にボッタスが最速タイムを出せていることを忘れてはなりません。
マクラーレンの真似をしてくるか
ルールの抜け穴を突いて、新たに規制された長さよりも長いフィンを使うことに成功しました。
おそらく既にメルセデスやレッドブルはマクラーレン型ディフューザーの検証に入っているでしょう。
もしメルセデスがマクラーレン型ディフューザーを採用することになれば、プレシーズンテストの結果が全く参考にならなくなる可能性があります。