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2021 F1 エミリア・ロマーニャGP 複合コンディションで大荒れに

にわか雨という予報が昨日出ていましたが、決勝レース直前にがっつり降ってレース開始時にはほとんど止んで路面も中途半端に乾くという難しいコンディションに。

 

スタートで2台抜いてトップに立ったフェルスタッペンが難なく優勝。

一時はコースアウトし9位に落ちたものの驚異のペースでオーバーテイクショーを繰り広げたハミルトンが2位&ファステストラップ。

リスタートでルクレールを抜き、フェラーリ2台を従えて見事な走りを見せたノリスが3位表彰台。

 

フェラーリは4位5位でポイントを積み重ねました。

 

トラックポジション重視なサーキットだけに、スタートでトップに立った事、ピットストップのタイミング、アウトラップでハミルトンの前に出たこと、これがフェルスタッペンに勝ちをもたらしたはずです。

その後のハミルトンのミスはフェルスタッペンからすればラッキーでしたが、たとえハミルトンがミスしていなかったとしても、サーキットの特性と路面状況的に似たようなペースのマシンにオーバーテイクされる可能性は低かったでしょう。

 

角田は一時はポイント圏内もスピン...

予選でやらかした角田は決勝でもやらかし。一時は10位まで順位を上げていたもののレース後半で単独スピン。12位ノーポイントでレースを終えます。 

「I'm a fucking stupid」と無線で言っているのでミスした自分に対して怒っていた模様。

トラックリミットも取られて5秒ペナルティも貰うことに。

レーシングラインが1本だけで、わずかにはみ出ればスピンしかねない難しい路面に手こずったようです。角田選手の事を考えればレース中ずっと雨が降っていた方がまだ良かった可能性がありますね。完走しただけマシと考えることもできます。

ヤフーのトップに13位フィニッシュが掲載されちゃってましたね。予選クラッシュも載ってたような。ハースのマシンで13位フィニッシュなら名誉だったんですけどね。

※後にライコネンのペナルティで12位に上がっています

 

5番手スタートだったガスリーはウェットを履かされたせいで順位を下げまくってしまい、中盤で巻き返すもDRSトレインに捕まり8位。

トロールにペナルティが出て最終的にガスリーは7位になったようです。

 

ペレスは散々なレースに

一方2番手スタートだったペレスはセーフティカー中にコースアウト、さらにSC中の追い抜きでペナルティ、さらにスピンして順位を下げ12位。ライコネンのペナルティで最終的に11位。ポイントを逃しました。

ステアリングに問題もあったようなので不運と言えば不運か。フロントロースタートからノーポイントはもったいなさすぎますね。

 

 

ボッタスとラッセルがクラッシュ

ポイント獲得が期待されていたウィリアムズのラッセルですが、ボッタスと接触して大クラッシュ。ボッタス共々リタイア。

ラッセルのオンボード映像を見ると、ボッタスはミディアムタイヤを履いていたためウェット部分を避けようとしてわずかに右に寄りますが、並走していたラッセルはボッタスとの接触を避けようとさらに右に動いた瞬間白線や芝生にタイヤが乗って一気にスピンしました。

 

ミスで9位まで下るも2位に舞い戻ったハミルトン

今日のレースでの最大の驚きは、翼端板下のボルテックスジェネレーターが壊れたのにフェルスタッペンとの差を縮めたハミルトンでしょう。

最初のうちはフェルスタッペンに5秒離された後、互角のペースで走行していたものの、その後徐々にハミルトンのペースの方が速くなり、破損を抱えた状態で1.5秒差に追いつくまでに。

その後のコースアウトはハミルトンも謝罪していたように、ウェット側からバックマーカーを抜こうとした凡ミスでしたが、終盤にはオーバーテイクでノリスの前に出た後、ファステストラップを叩き出すという速さも見せました。

ピットのミスがなければメンタル的にあのコースアウトもなかったのではないかという気がします。

 

また、特に印象的だったのが1回目のピットストップ前のラップタイム。

フェルスタッペンが1分28秒967→1分28秒182→1分31秒736と来てピット。

一方ハミルトンは1分27秒073→1分26秒959→1分30秒425と来てピットしています。

いわゆるハンマータイムでしたが、フロントウィングが破損している車とは思えない強烈なタイムでした。

 

 

 通常であれば2位以下を20秒も引き離しているフェルスタッペンがチャージラップを入れつつファステストラップを取りに行く方が自然です。タイヤも残せているはずです。

しかしファステストラップはオーバーテイクでタイヤも使っているハミルトンだったというのは驚愕です。そしてこの1ポイントでハミルトンはランキング首位を死守。

フジテレビの解説陣も言っていましたが、コースアウト後に赤旗になったり、持ってる運が驚異的だと。

  抜けないサーキットですからね。よくあのノリス・ルクレールサインツのDRSトレインを抜いて来られたなと。ペレスはライコネン・オコン・アロンソを抜けなかった。

 

 

また、フェラーリルクレールのウェットでの速さも注目に値しました。序盤は3位を走っていましたが、彼のペースはマクラーレンを全く寄せ付けない速さがありました。その後のリスタートで抜かれなければ3位だったかもしれないですね。

 

サインツも今回は褒めるべきですね。フェラーリに乗って2戦目。しっかりルクレールの後ろでゴール。

フェラーリは4位5位を狙いたい」とフリー走行後に書きましたが、本当に4位と5位でレースを終えました。

 逆にアルファタウリはフェラーリとの勝負どころではなかったですね。

 

ノリスというドライバーがドライでもウェットでも速さを見せたグランプリでした。マクラーレンのエースドライバーになったのは間違いなさそうです。

 

トップ6の顔ぶれを見ると、なんとなく腕の立つドライバーが揃っていて、こういったコンディションだと実力がよく見えます。

ペレスは雨じゃなければ表彰台は堅かったのではないですかね。

 

 

プレシーズンテストの時にも書きましたが、次戦ポルトガルGPそしてその次のスペインGP。ここで勢力図がはっきり見えてくるでしょう。

ハミルトンとフェルスタッペンはポイントでほぼ並んでいるわけですから、ここから真に2021年シーズンが開幕すると言っても過言ではないですね。

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