ホンダが2021年まででF1から撤退することを明らかにしました。
結論から言うと、ホンダはF1に使っているリソースを電気自動車に回したいという考えがあるようです。
これにより日本人ドライバーのF1の道はほぼ閉ざされたと言っても良いでしょう。角田君がよほどの成績を収めない限り・・・
新型コロナウイルスで自動車の販売にも影響が出て赤字に転落したのも撤退を後押ししたのでしょうけど、リーマンショックの時もそうでしたが、ある意味ホンダらしい判断だと言えます。
ただ、ホンダの撤退は正しい判断だと思います。本来なら2017年に大コケした段階で撤退するべきでした。
ホンダは2015年~2021年の7年参戦したわけですが、これだけ短い参戦期間といえば94年から2000年まで参戦したプジョーでしょうか。
現在参戦しているエンジンメーカー4社の過去20年間でのチャンピオンシップ獲得数を見ると
メルセデス: 7回
フェラーリ: 7回
ルノー: 6回
ホンダ:0回
ということで、明確の差が出ていますね。
91年まで戻らないと3社以外のエンジンがチャンピオンを取っていないわけですね。
早い話、今のF1のパワーユニットに使われているMGU-H(熱エネルギー回生)は、将来の自動車にとっては全く不要で無駄なものです。
その割に莫大な開発コストと高い技術力がかかる。
ゆえに、かつてはいくつものエンジンメーカーが参戦していたF1に、メルセデス・ルノー・フェラーリの3社しか残らなかったわけです。
ポルシェも一時参戦を画策しましたが結局止めました。
そして電気自動車のフォーミュラEには、BMW、ポルシェ、メルセデス、アウディ、ジャガー、日産といった名だたるメーカーが参戦している。
アウディやポルシェはル・マンのLMP1をやめていますから、自動車メーカーが今どこを見据えているのかというのもよくわかります。
また、DTMもメルセデスに続いてアウディも撤退し、BMWしか残らないという状況。
2022年からレッドブルとアルファタウリはパワーユニットをフェラーリかメルセデスから供給してもらわなくてはならなくなりますが、FIAはそろそろエンジンのレギュレーションを考え直した方が良いでしょう。MGU-Kだけにするとか。
MGU-Kだけならエンジンサウンドも少し大きくなりますし。
なお、レッドブルは2025年まではF1を続けるようです。
ホンダが撤退した2022年にレッドブルがチャンピオン取ったらめちゃくちゃ面白い展開になりますけど果たして・・・。