F1中国グランプリの速度比較。
スピードトラップはセクター3のロングストレートエンド。
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ドライバー | チーム | PU | スピードトラップ | フィニッシュライン |
ベッテル | フェラーリ | フェラーリ | 331.1 km/h | 272.8 km/h |
ボッタス | メルセデス | メルセデス | 329.6 km/h | 272.6 km/h |
オコン | フォース・インディア | メルセデス | 328.2 km/h | 267.9 km/h |
グロージャン | ハース | フェラーリ | 328.1 km/h | 269.3 km/h |
ハートレー | トロロッソ | ホンダ | 325.3 km/h | 265.2 km/h |
ルクレール | ザウバー | フェラーリ | 325.3 km/h | 267.1 km/h |
ヒュルケンベルグ | ルノー | ルノー | 324.8 km/h | 269.1 km/h |
バンドーン | マクラーレン | ルノー | 324.2 km/h | 264.7 km/h |
フェルスタッペン | レッドブル | ルノー | 321.9 km/h | 266.7 km/h |
ストロール | ウィリアムズ | メルセデス | 320.3 km/h | 264.8 km/h |
雑感
フェラーリがフロントロー独占したわけですが、どこの計測ポイントでもフェラーリは速かったです。
今回はフィニッシュラインとの速度差が重要になってきます。
というのも、中国のストレートは非常に長いため、ドラッグの大きさがストレートスピードの伸びに影響してくるからです。
マクラーレンは引っ張り合いをしていたのでこの数値はスリップストリームを得たものだと推測されます。フリー走行では他のチームより10km/hほど遅かったのでやはりドラッグが大きい車だと思います。
ウィリアムズも明らかにドラッグが大きいのと、立ち上がりのトラクションがあまり良くないです。
ザウバーがフィニッシュラインで267出ているのに対してトロロッソは265ですから、これがパワーユニットの差ということになります。
中国GPは「車の真の実力」が見えてきた印象です。
というのも、オーストラリアは公園の中にある公道コース、バーレーンはストレートをつないだようなセミストップ&ゴー。
一方で上海はストレートも長く、高速コーナーも低速コーナーもある。
車の総合力が試されるようなサーキットです。
こういったサーキットでフェラーリが速かったのはチームにとって吉報です。
逆にメルセデスはウルトラソフトタイヤに苦しんでいるようですが、ソフトだと速かった。
中段勢の一発タイムの真の実力は
ルノー≒ハース>フォース・インディア>マクラーレン>トロロッソ>ウィリアムズ≒ザウバー
と考えるのが妥当です。
もちろんこれはサーキット特性によっても少し変化するでしょう。例えばモンツァのような高速サーキットあるいはモナコのような超低速サーキット。
決勝のレースペースでは勢力図が変わるかもしれません。
特にマクラーレンはバーレーンでもレースになるとペースを取り戻していたので。
ザウバーは最下位ではあるものの、他のチームとの差は小さいので昨年よりはかなりマシです。