12月15日に開催されたモータースポーツ評議会で2026年シーズンに導入される新しいパワーユニットについて、4つの柱が説明されました。
まだ最終決定ではないですが、9割方この方向で行くと思われます。
- MGU-Hの廃止
- 1.6リッター V6 ターボエンジンの存続
- 電気出力を350kWに引き上げ
- パワーユニットのコストキャップ導入(コスト削減)
最大のポイントはなんといってもMGU-Hの廃止です。
MGU-Hを廃止することで排気音が大きくなります。
2014年から散々批判されていたF1の「音」の部分が改善されることになるでしょう。
FIAは過去数年で観衆を対象としたアンケートを何回か取ってきましたが、やはり音への不満は大きかったのだと思われます。
回生がMGU-Kだけなら排気音には影響しません。
エンジンが4気筒になるのではという話もありましたが今回の説明ではV6エンジンの維持となっています。
そしてMGU-Hを廃止することにより、フォルクスワーゲングループの参戦が期待されています。ポルシェかアウディかわかりませんが、彼らの発言を聴く限りではかなり現実的な話です。
2022年からの新しいF1マシンはオーバーテイクがしやすいように乱気流による影響が抑えられています。
また、「人為的なオーバーテイク」と批判を浴びることもあるDRSも次第に廃止に向かう動きがあります。タービュランスの影響さえなんとかなれば、スリップストリームだけでオーバーテイクすることは不可能ではありません。
車の見た目についても、2021年までのものは2009年の車からの流れを継承したものであり、無理やりノーズを下げさせたりしたため、多少はまともになったとはいえ歪さも隠しきれていません。
車の見た目、エキゾーストノート、さらにはレース中のバトル、VWグループの参戦と、様々な点で2026年はF1が本来あるべき姿に戻る年になりそうです。