F1トルコGP決勝。
最後までウェットコンディションだったトリッキーなレースをバルテリ・ボッタスが制しました!今季初優勝。フェルスタッペンに14秒もの差をつけ、ファステストラップポイントも取る圧倒的なレース運びでした。
We never stopped believing, VB. 💪 pic.twitter.com/rZDOI8zOJh
— Mercedes-AMG PETRONAS F1 Team (@MercedesAMGF1) 2021年10月10日
フェルスタッペンは無難に2位。序盤こそボッタスについて行けていましたが、路面が乾く方向に進んでいくにつれて徐々に離されていきました。
終盤でルクレールをオーバーテイクすることに成功したペレスが3位。
ペレスはピットストップのタイミングが功を奏し、ルクレールがタイヤ交換後ペースが上がらない隙にオーバーテイク。
ペレスは気づけば9戦ぶりの表彰台。まさかここまで表彰台に乗れないレースが続くとは思ってなかったでしょう。
PU交換ペナルティで11番手スタートだったハミルトンはピットストップのタイミングを見誤って5位。
ハミルトンはドライなら4~5位だろうと予想しました。今回ウェットでしたが、結局5位に。5位になるのならICE以外も交換してプールしておいた方がマシだったかもですね。
4位だったルクレールと5位のハミルトンはピットストップを遅らせる戦略を取りました。
コースがドライ寄りのウェットという微妙な状況で、溝がほとんどなくなったインターミディエイトでも割と良いペースで走れたため、インターミディエイトで引っ張る事が可能でした
また、新品のインターミディエイトは交換してからしばらくはグレイニングのフェーズがあり、これを超えないとタイムが伸びないという状況でした。
このため、ルクレールはペレスに対して順位を失い、ハミルトンは危うくガスリーに抜かれそうになりました。
結果から言えば、ルクレールとハミルトンは戦略を間違えました。ボッタスやフェルスタッペンと同じタイミングでピットインしていれば、ルクレールの表彰台があったかもしれません。ハミルトンは4位の可能性はゼロではありませんでした。
しかし、先にピットストップしたドライバー達が新品インターで1秒遅いタイムで走っている状況を見てピットストップすることはできなかったとルクレールは語っています。
LAP 41/58
— Formula 1 (@F1) 2021年10月10日
📻 @ScuderiaFerrari
Leclerc: "Can I stay with this set until the end of the race?"
Team: "Yes, you can stay until the end with this set"#TurkishGP 🇹🇷 #F1 pic.twitter.com/DJ3xlxAwDd
ルクレールはタイヤ無交換で最後まで行こうとしていたようですが、6~7周ほど走ることでグレイニングは消えペースが2秒以上アップ。これを見てルクレールはペレスの前で戻るためにピットストップせざるをえなくなりましたが、結局自分の新品タイヤにグレイニングが出てペースが落ちたため、ペレスにあっさりとかわされてしまうことに。
巡航でファステストラップを出せる車だったフェラーリが今回表彰台に乗れなかったのはかなりもったいなかったですね。
ハミルトンも43周目にピットストップするように言われていますが、溝がないインターミディエイトが速いと見てピットストップを拒否。ハミルトンは最後まで走り切るつもりでいたようですが、タイヤが崖を迎えるリスクがあったためピットストップせざるをえなかったようです。
賭けに勝ったオコン
ただ一人だけ、エステバン・オコンはノーストップ作戦が成功しました。
オコンはトップ10圏外からスタートし、タイヤ無交換でポイントを取りました。
ただし、終盤は1分36秒台という、周囲より2~3秒遅いペースで走っていたので、これがルクレールやハミルトンでも上手くいったのかと言われるとかなり怪しいです。
最後尾スタートだったサインツは8位フィニッシュ。しかもノリスのすぐ後ろまで来ていましたから、今回のフェラーリのペースは本物でした。
昨日の予選後にサインツは「ポイントが取れる可能性は大いにある」と予想しました。
雨に恵まれたおかげでソフトタイヤでスタートをせずに済んだ角田ですが・・・。
なんとスピン。気づけば14位フィニッシュ。直前にPU交換をしてペナルティを受けたリカルドにも抜かれてしまうことに。
LAP 23/58
— Formula 1 (@F1) 2021年10月10日
Oh no, Yuki! 😖
Tsunoda goes spinning off track at Turn 9 and drops back down the field to P13 #TurkishGP 🇹🇷 #F1 pic.twitter.com/RBBIDt8klE
前回のようにタイヤでギャンブルさせられることはありませんでしたが、ノーポイントに終わりました。