フリー走行の前にメルセデスはハミルトンの車に4基目のICEを投入。
これによりハミルトンは日曜のレースで10グリッドペナルティを受けることになります。
フリー走行はFP1・FP2共にハミルトンがトップタイム。
1分23秒804のコースレコードをマークしました。予選がドライなら土曜日にまた更新されるでしょう。
昨年よりも遥かにグリップが改善しているようです。
Our full classification from second practice!
— Formula 1 (@F1) 2021年10月8日
Hamilton leads the way, but Leclerc isn't far behind 👀#TurkishGP 🇹🇷 #F1 pic.twitter.com/cHEIUuxRNA
ルクレールの車はロシアで新しいパワーユニットを投入し、この感触が良かったため今回サインツもPU交換をしています。サインツはこれにより最後尾からスタートします。
通常、PU交換のペナルティを受けるならついでに他のコンポーネントも交換してしまいますが、ハミルトンはICEとエキゾーストの交換だけでした。
仮に予選でトップタイムを出せれば11番グリッドからのスタートとなり、最後尾からスタートするよりも幾らかマシになります。
それだけでなく、土曜日の予選が上手く行かなかった場合や、オーバーテイクがあまりにも難しいと判断された場合には、決勝前に他のコンポーネントも交換して最後尾スタートを選択することも可能です。
しかし、ICEだけ交換した場合、MGU-K、MGU-H、ターボの耐久性の面で残りのレースに支障が出る可能性は十分考えられます。
そして、今回不確定要素になりそうなのがルクレール。FP1では3番手、FP2では2番手と速さを見せました。また、ロングランペースもそれなりに良いタイムが出ていました。前回投入した新しいスペックのパワーユニットのおかげかもしれません。
風の強さや風向きも結構影響しそうでした。
土日は雨という予報があるものの、ロシアほど高い降水確率ではなさそうです。
ウェットになれば昨年ほどでなくとも波乱が起きそうです。
ハミルトンが中段より後ろからスタートすることが決まっているので、フェルスタッペンは圧倒的に楽ができます。ペレスにボッタスの相手をしてもらえばまず間違いなく勝つでしょう。それができそうな位置にペレスが今回来ています。そこにルクレールが絡む可能性はゼロではないですが。
レッドブルはアンダーステアに苦しんでいましたが、レースペースはハミルトン並だったので先頭からスタートすればフェルスタッペンは一人旅になる可能性もあります。
ハミルトンが中段あるいは後方からどこまで上がって来られるのか、そしてルクレールは本当に速いのか、マクラーレン対フェラーリの行方、このあたりが注目ポイントになるでしょう。