2021年ベルギーGP決勝。
雨でわずか3周のセーフティカー先導によってレースが成立し、ハーフポイントがトップ10に与えられました。
しかし、何人かのドライバーはこの決定を不服としています。
アロンソは「同意できない唯一の事は、FIAが2ラップ走らせ、ポイントを与えたことだ。僕らはレースをしなかった。赤旗かセーフティカーの状況しかなかった。どうしてレースではないものにポイントが与えられるのか?」と述べています。
また、カルロス・サインツは10位で入賞したもののハーフポイントが与えられたことについては否定的です。
「残念だが、行われなかったレースにポイントを与える必要はないと思う。僕はそれに値しないので、あのハーフポイントには満足していない。
状況確認のためにコースに出る必要があったことには同意するが、ポイントを取る意図では同意しない。」
5位で上位入賞を果たしたベッテルですが、彼も同様です。
ハーフポイントが与えられる事を伝えられたベッテルは「冗談だ」と言い、「予選結果に報酬を与えたいのなら、予選でポイントを与えればいい。今日僕らは何かしたか?わからない。」と述べました。
予選でのクラッシュによるギアボックス交換でグリッド降格し、ポイントを獲得できなかったランド・ノリスは「今日はポイントを与えられるべきではないと思う」「いろいろ考えてみると、あれはレースではなかったので、ポイントを獲得するのにふさわしいとは思わない」との意見を述べました。
ハミルトンは決勝におけるFIAの判断を「茶番」と一蹴。観客は返金を受けられるべきだと主張しています。
順位そのものは別として、グリーンフラッグが1度も振られず、全てセーフティカー先導だった今回の決勝を「レースが成立した」と呼んでいいのかは疑問が残ります。