2021年のF1開幕戦の予選が行われました。
ポールポジションはフェルスタッペンとなりましたが、角田がQ2でノックアウトされてしまいました。
Q2はかなり興味深いことになっていたので、Q2で何が起きていたのかをまとめておきます。
CLASSIFICATION: END OF QUALIFYING ⏱️
— Formula 1 (@F1) 2021年3月27日
A dream weekend continues for @Max33Verstappen as he powers to pole 🚀#BahrainGP 🇧🇭 #F1 pic.twitter.com/g9UABr1EK2
角田&ペレスのノックアウト
トップ10はQ2で履いたタイヤをレースで使うことになるため、メルセデス、レッドブル、アルファタウリ、マクラーレンはミディアムタイヤでアタックしました。
タイムシートには載っていませんが、Q2でのミディアムタイヤのみ順位がこうなっています。
Q2 ミディアムタイヤ順位
ハミルトン 1:30.085
ボッタス 1:30.186
フェルスタッペン 1:30.318
ガスリー 1:30.513
ペレス 1:30.659
ノリス 1:30.764
リカルド 1:30.877 (抹消)
角田 1:31.203
マクラーレン勢はソフトタイヤでアタックし直し、Q2を突破することに成功します。
今回のソフトタイヤとミディアムタイヤのペース差は0.6秒~0.9秒と言われており、ペレスや角田がソフトでアタックしていればQ2は突破できましたが、ミディアムタイヤにこだわりすぎたためノックアウトされてしまったようです。
しかし、ソフトタイヤはレースでは10周しかもたないというデータが出ていたため、ミディアムタイヤでスタートしたいチームは多いでしょう。
タイヤ戦略はC3→C3→C2が基本的に予想されます。
ミディアム履いたメルセデスが速さを見せる
Q1では鳴りを潜めていたメルセデスの2人が、Q2でミディアムタイヤを履くと見違えるようなペースを見せました。
Q3ではフェルスタッペンがハミルトンに0.4秒近い差をつけたのですが、Q2ではハミルトンがフェルスタッペンを0.2秒以上引き離しました。
フェルスタッペンが単にタイヤを守る走りをしていただけと考えることもできますが、ソフトタイヤの速度域までいかなければメルセデスも喰らいつけるという事なのかもしれません。
ボッタスも速かったということからも、メルセデスW12とミディアムタイヤとの相性の良さを窺えます。
また、フジテレビの解説陣は、Q2を見てメルセデスがエンジンモードを上げてきたという事を言っており、予選まで隠していたその速さをついに見せたのがこのQ2だったわけです。
この事はアルファタウリには想定外だったようで、Q1で角田がハミルトンを超えるラップタイムを出したりしていましたが、Q2ではガスリーですらハミルトンには0.5秒も離されてしまっています。
角田はレース後にミディアムタイヤのグリップがなかったと言っています。
フェラーリQ2でトップタイム
Q2ではソフトタイヤを履いたサインツがトップタイムを叩き出し、今年のフェラーリはトップ10を戦える速さがあるというのがここで証明されたわけです。
Q3ではサインツが思うようにタイムが出せなかったため8位に沈んでいましたが、ルクレールはガスリーを超える4位ですから、フェラーリ復活と言ってもいいでしょう。
Q3でのボッタスとルクレールの差はわずか0.1秒で、メルセデスは前だけでなく後ろも警戒しなければならなくなったことを意味しています。
実はそんなに悪くないペレス
ペレスのQ2ノックアウトは衝撃的ですが、実は0.06秒しか10位との差はありませんでした。
また、Q2でのフェルスタッペンとの差も0.3秒ちょっとですから、悪いというほどではなかったわけです。
バーレーンでペレスが難しさを感じているのはおそらく4コーナーでしょう。
ペレスがRB16Bの挙動に慣れる頃、おそらくシーズン中盤でしょうけど、少なくともボッタスとは勝負できるんじゃないかと思いますね。