F1 2020年シーズンも3戦目ですが、これまでレッドブルが得意とされていたハンガロリンクでレッドブルが思うようにタイムを上げられません。
FP1ではソフトタイヤを履いてもメルセデスに大差をつけられるどころか、レーシングポイントにも全く歯が立たない状況。
タイムだけでなく、車の挙動もかなり不安定でした。
フリー走行後のインタビューでは、フェルスタッペンもアルボンも車のバランスの悪さを訴えていました。
フェルスタッペンは「良くなかった」とコメント。F1ドライバーはパブリックでの発言に気をつけていますから、これは即ち「めちゃくちゃ悪い」と意訳できます。
アルボンによると、どこかのコーナーで極端に遅いというより、コースの全域で少しずつ遅いようです。
車の動きが予想しづらく、自分が運転したいように動いてくれないというのが車が抱えている問題。その原因がバランスにあるとフェルスタッペンは見ています。
レッドブルはオーストリアで新型パーツを投入したもののドライバーの感触は悪く、成果が出ていません。
レッドブルは他のチームと勝負するというよりは、車の問題を見つけ出す過程にあり、表彰台すらかなり難しい状況にあるようです。
レッドブルの車はもともとかなりピーキーな特性で、それは昨年ガスリーが苦戦したことも証明しているのですが、その車体特性が裏目に出まくっていると言わざるをえません。
今シーズンが特殊なレギュレーションであることを考慮すると、レッドブルは非常に苦戦する可能性が高いと予想されます。
ウェットコンディションならフェルスタッペンの実力でトップ5くらいには入るのかもしれませんが、レッドブルは窮地に立たされてると言っても過言ではないでしょう。
シュタイヤーマルクGPで2位になったボッタスが「2位はダメージリミテーションだ」と語っていましたが、これは「レッドブルは相手にならない」と言っているのと同じです。ボッタスは勝負の相手はハミルトンのみと感じたのでしょう。
メルセデスから見れば、それだけレッドブルは遅いということになります。
それがハンガロリンクではさらに悪化したと考えられます。