2017年の日本GP、マクラーレン・ホンダとして最後の日本GPになりました。
アロンソ11位、バンドーン14位でノーポイントに終わりました。
結論から言うと、ポイントを取るだけの速さはあった。
鈴鹿はパワー寄与度が高いのでマクラーレンは不利だと言われていたものの、路面温度の上昇が功を奏してマクラーレンのレースペースはソフトで比較的良かった。
特にアロンソはフォース・インディア以外の中段勢よりも速いレースペースで走れていました。
しかしそれでもポイント獲得できなかった理由は
まずスタートでバンドーンがコースアウトして下位まで下がりました。
もし9位のままスタートしていたら話は変わったでしょう。
そして戦略ミスが響いた。
マクラーレンはストレートが遅いのでトラックポジションを重視しなければなりません。
ただでさえオーバーテイクが難しいと言われる鈴鹿サーキットです。
フェルスタッペンのオンボードでもレッドブルがスリップストリームを使ってもメルセデスの方が速度が高いということからもわかるように、メルセデスパワーユニットのチームをオーバーテイクするのは非常に厳しい。
アロンソはまずエリクソンにつかまります。さらにバンドーンも1周目で順位を落としてアロンソの後ろで何もできないまま走行。
マクラーレンはバンドーンをピットストップさせる作戦に出ます。
しかしこれでストロールの後ろにバンドーンを出してしまいます。
アロンソはスーパーソフトでレースの約半分を走りましたが、レースペースはかなり落ちていました。
そしてスーパーソフトをソフトに履き替えましたが、なんとストロールの後ろに出てしまいます。
レースペースの悪かったストロールの後ろに出るわけですから、スーパーソフトでかなりタイムを損していたことがわかります。
結局マクラーレンの2台はストロールがピットインするまでストロールをオーバーテイクできずにタイムを失います。中段勢より1秒遅く走らされていた。
ストロールがピットインするとアロンソのペースが中段勢よりも速いペースに戻ります。
これでじわじわと前の車に迫りますが、時既に遅し。
マッサに追いついたものの、残り周回数はわずか。
さらに相手はウィリアムズ。
そして最終ラップにハミルトンとフェルスタッペンに追いつかれて青旗。
バンドーンは早めにピットしていたことでタイヤがもたず結局終盤で再ストップ。
ちなみにバンドーンの最後のピット後のラップはトップ勢並の33秒台でした。
レースペースが厳しいと思われていた鈴鹿でレースペースが良かったマクラーレンホンダですが、予選グリッドペナルティでアロンソが最後尾スタートしたことで可能性を棒に振った形です。
ハイドロリック系のトラブルだそうですが、エンジンの信頼性さえあればアロンソはペナルティなしで10番手スタートでもっと良い結果が残せたでしょう。
バンドーンはスタートに成功していればポイントは取れた可能性があります。