2021年のF1ハンガリーグランプリ決勝
LIGHTS OUT FOR THE HUNGARIAN GRAND PRIX!
— Formula 1 (@F1) 2021年8月1日
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Hamilton leads away but there's CHAOS behind!#HungarianGP 🇭🇺 #F1 pic.twitter.com/g9WPyjgtMH
起きたことが多すぎるので箇条書きにすると
- スタート直前の雨で路面が濡れインターミディエイトでスタート
- ウェットを苦手とするボッタスがスタートで遅れ、1コーナーでノリスに追突
- コントロールを失ったノリスがフェルスタッペンに、ボッタスがペレスにそれぞれ激突
- ストロールもルクレールに突っ込む。ルクレール「ナイスボウリングゲーム」
- ボッタス、ペレス、ノリス、ストロール、ルクレールがリタイア
- 赤旗中断にフェルスタッペンのフロアが即席で修理されるも、右のバージボードは壊れたまま
- 15番手からスタートしたサインツと16番手からスタートした角田は後ろからスタートしたおかげで多重クラッシュを回避し一気にジャンプアップ
- 赤旗明けのフォーメーションラップでハミルトン以外全員ピットインしてタイヤ交換、ハミルトン1人だけがインターミディエイトでグリッドに
- ハミルトンはすぐにタイヤ交換。これで最後尾まで順位を落とし、オコンがトップ、ベッテルが2位に
- ダメージが残ったままのフェルスタッペンはミック・シューマッハすら抜きあぐね、ハミルトンもこの隊列に付き合わされることに
- この間に上位勢はどんどん後続との差を広げる
- 角田はラティフィをオーバーテイクできず、早めのピットストップ。抜けないというより1秒以内にすら近づけないような状況でした
- ハミルトンも早めにピットインしてハードタイヤに交換。これでフェルスタッペンやガスリーの前に出ることに成功
- ベッテルはオコンより速かったですが、抜きづらいハンガロリンクでオーバーテイクに至らず
- ハミルトンはラティフィや角田を抜いてサインツに追いつくものの、サインツはタイヤ交換を終えたばかりで抜けないと判断して47周で再度ピットイン
- ハミルトンは再び追い上げてアロンソとのバトルに。アロンソはハミルトンを上手く押さえて粘り、この間にオコンを逃がすことに成功
- ハミルトンはサインツを抜いてトップ2人との差を詰めるも時既に遅し
- オコンが終始ベッテルを押さえ込む圧巻の走りで初優勝。ベッテルは今季2度目の表彰台獲得
- 角田は最終的にガスリーに順位を譲って7位
- ウィリアムズの2人はずるずると順位を落としたものの、なんとか耐えきって8位・9位とダブルポイント。ラッセルは最後数周フェルスタッペンを押さえきりました
- ラティフィはF1初ポイント
- 「半分壊れたマシン」のフェルスタッペンはどうにか10位で1ポイントを獲得
- スタート直後にリカルドもストロールとルクレールのクラッシュに巻き込まれており車にダメージがあったようでペース的に厳しくポイント圏外
- オコンはレース終了後、ピットレーンに入るのを忘れてしまいピット出口で降りて走って戻りました。チームがピットレーンに入って1位のボードの前に止める指示をし忘れたか
- ハミルトンはレース後目眩と倦怠感に襲われ、表彰台ではスパークリングワインを持つことすらままならなかったようで、表彰式の後に医師の診察を受けています
スタート前の雨、ボッタスがスタートで遅れたこと、ノリスにボッタスが追突した結果レッドブル2台を巻き込んだこと、雨が止んで路面がすぐ乾いたこと、メルセデスがフォーメーションラップでハミルトンをピットインさせなかったこと、アロンソがハミルトンを数周押さえたこと、オーバーテイクしづらいサーキットであることなど、様々な要因がオコンに勝利をもたらしました。
トップ2はずっとバトルしているような状態でしたし、ハミルトンの旧僚友アロンソとの激しいバトル、再スタートで1台しかグリッドにいなかったことも含めて歴史に残るハンガリーGPになったかと思います。
これでランキング首位に立ったハミルトンですが、今回は「15点取れた」ではなく「10点失った」という印象の方が強いかもしれないですね。
ハミルトンが最後尾に一旦下がって追い上げのレースになり、レッドブルが悲惨なことになり、フランス人がF1初優勝を飾るというのはどこかで見たことがあるなと思ったら昨年のモンツァですね。
これでF1は夏休みに突入します。