2020 F2 スパ・フランコルシャン レース1で角田裕毅選手が優勝しました。
角田ですが、第1スティントは1位を快走していたものの、ピットの際に後ろから来たマシンを待たなければならず、それで2秒ほどロス。
これで2位だったマゼピンに抜かれます。
マゼピンは終始角田のアタックを防いで1位を死守してゴールしたものの、レ・コームで2回ほどマゼピンにコース外に押し出されてしまいます。
角田は外側からオーバーテイクをしかけるというかなり厳しいオーバーテイクだったので、すぐにペナルティはでなかったのですが、ゴール後に5秒ペナルティとなりました。
これにより角田裕毅が優勝しました。
正直、このペナルティは厳しかったと思います。
マゼピンは角田を押し出そうとするような動きではなく、普通にレーシングラインを通っていました。
単純にレ・コームのコース幅が狭いから中途半端に並んだままコーナリングするのは無理というだけです。
角田選手のマシンはドラッグが大きかったようで、スリップストリームに入っていても、ブランシモン~バスストップシケインでは全く横に並べませんでした。
ケメルストレートでDRSを使っていても完全に前に出ることは不可能でした。
よく、「DRSを使えば簡単にオーバーテイクできる」と言われますが、それが嘘であるというのが今回のレースでよくわかったことでしょう。
F1の場合、ペースが前のマシンより速いというのが前提で、PUのモードを上げて、さらにオーバーテイクボタンを押して一時的にパワーを大幅に上げて、そこにDRSも加わるので簡単に見えるというだけの話ですね。
終盤は角田選手の方が1周0.3~0.5秒は速そうでしたが、それでも楽にオーバーテイクさせてもらえるどころか、横に並ぶのも大変そうでした。
マゼピンのブレーキングが上手かったとも考えられます。
自分が見ていた限りでは、マゼピンにペナルティを出すべきとは思わなかったです。だからこそ即ペナルティではなくゴール後に裁定が出た。
むしろレース後に2位の看板に車をぶつけて看板を弾き飛ばしたのがマズいですね。それだけこの5秒ペナルティに不服だったということでしょう。
ペナルティがでなかったとしても、あそこで接触せずにスピン等もしなかった角田選手の実力も光ったように思えます。