3番グリッドスタートのベッテル優勝
2018年のF1開幕戦、オーストラリアGPの決勝、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが逆転勝ちしました。
ハミルトンが2位、3位ライコネン。
マクラーレン・ルノーのアロンソは悪夢の3年間から脱出する5位入賞。
INITIAL CLASSIFICATION - LAP 58/58
— Formula 1 (@F1) 2018年3月25日
Sebastian Vettel takes his third win in Australia
And with it takes his 💯th career podium!#AusGP #F1 pic.twitter.com/OekaE51XBO
序盤は終始ハミルトンペースで、フェラーリは全く歯が立ちませんでしえた。
しかし、ハースの2台がタイヤのホイールナットを装着できずにピットアウトしてしまうという大失態。
これでセーフティカーが出動し、セーフティカー中にベッテルがピットイン。
先にピットインしていたハミルトンはセーフティカーでタイムを失い、ベッテルがまさかのトップ。
フェラーリ優勝も、レースペースは完全にメルセデスが上
完全にラッキーな優勝だったベッテル。
しかし、メルセデスは脅威的なレースペースと予選のタイムを出しており、普通に戦っていればメルセデスが楽勝だった可能性が高いです。
次戦からメルセデスが連勝する可能性が非常に高くなってしまったと言えます。
ハミルトンはトップに立ったベッテルを簡単に追いかけて差を詰めてましたから、もしハミルトンがトップのままで本気で走ったらいったい何秒差をつけたのか。
ルノーエンジンで復活のマクラーレン
そしてフェルナンド・アロンソが5位!
マクラーレンは散々苦しめられたホンダPUを捨て、ルノーPUに切り替えた事が大正解。
数日前の記事でもマクラーレンはルノーに変えて良かったと書きましたが、本当にそのとおりの結果に。
アロンソはマックス・フェルスタッペンをかなり長い間押さえ込みました。
ホンダエンジンでは絶対にできなかったレッドブルを押さえるという走り。
今シーズンのマクラーレンは面白そうです。
アロンソの「Now we can fight」(今年の俺たちは戦える)というチームラジオが象徴しています。
一方で、同じエンジンを使う対レッドブルでは1周1秒近く遅れており、マクラーレンの車体側の改善はさらに必要になるでしょう。終わってみればリカルドから20秒離れてますから。
ハースは3強の下にいる
忘れてはいけないのはリタイアしたハース2台。
戦闘力で言えば、3強の次に速い。
序盤戦はルノーもマクラーレンもハースにはかなわない可能性があります。
ハースといえばチーフエンジニアの小松さんでしょう。日本人がチーフエンジニアにいるのは凄い事ですね。
ハースは間違いなく今後上位フィニッシュを連発すると思います。
相変わらず非力なホンダ、トロロッソは苦戦
一方でホンダPUを積んだトロロッソは非常に遅い。
ガスリーはトラブルでリタイア。
2台リタイアしなかっただけマシですが、ストレートも遅いですし、レースペースも遅い。マクラーレンがソフトタイヤで27秒台前半のタイムを出す中で、トロロッソは新しいウルトラソフトで28秒台ですから、トロロッソは今シーズンのポイント獲得はかなり厳しくなってきたはず。
フォース・インディアもヨーロッパではBスペックシャシーを持ち込むのでさらに引き離されると思われます。
今シーズンの展望は、ハミルトンそしてメルセデスが圧倒する。
開幕戦でフェラーリが勝ったにも関わらず、「メルセデス速すぎる」と感じざるをえませんでした。
レッドブルは終盤にライコネンを追いかけていて、レースペースは悪くなかったのですが、やはりメルセデスやフェラーリほどの馬力がないのが辛すぎる。