FIAが2021年からの新しいF1エンジンの規則の案を発表しました。
1.6リッターのシングルターボエンジン
MGU-H(熱エネルギー回生)は廃止
強力なMGU-K
現在より3000回転高い
ESとCEは共通
ドライバーが放出エネルギーを調整可能
と、だいたいこんな感じです。
MGU-Hは排気熱を運動エネルギーに変える先進的な技術ではあるものの、今のF1の排気音をかなり小さくしている原因です。
メルセデスからすればMGU-Hが廃止になるのは嫌でしょう。
一方、ホンダやルノーにとっては歓迎という感じですかね。
ホンダは今シーズン初頭にMGU-Hが壊れまくってましたから。
また、MGU-Hがあるだけで1億円はエンジンの値段が上がってしまうでしょうから小規模チームも歓迎しているでしょう。
また、今のエンジンは10000~12000回転程度ですが15000回転程度まで回せるようなエンジンにするようです。
MGU-H廃止の代わりにMGU-Kを強力にするようで、もしかしたらWECのようにフロント・リア両方のブレーキから回生するのかもしれませんね。
ERSですが、ドライバーがエネルギーの使用量を調整できるようにするようで、よりレースの戦略性が高まるとみられます。
今のパワーユニットでは予めプログラムされたタイミングでエネルギーを放出しています。
MGU-Hがなくなれば間違いなく排気音がよくなりますから、この方向性はスポーツとしては良いのではないでしょうか?
ただ、エンジンメーカーはせっかくMGU-H研究したのに・・・と思ってるかもしれませんが。