イタリアGP。ルイス・ハミルトンが優勝しました。
これでベッテルが最後尾に沈みます。
これがもうレースを決めました。
はっきりここで宣言します。
今シーズン、ハミルトンがチャンピオンを取ります。ほぼ間違いなく。
残りのレースを全部ベッテルが優勝は現実的に可能とは思えません。
今回イタリアで露呈したのが、ベッテルとハミルトンの冷静さの違いでしょう。
ロッジアでベッテルがインにいてハミルトンがアウトにいて、ベッテルが接触したわけですが、ハミルトンが当てたというよりは、ハミルトンはスペースを空けていたが、ベッテルが当たってしまったという感じでした。
ここで並ばれたから仕方なく引いて、ストレートでオーバーテイクし返そうという冷静さがベッテルには足りなかったと思います。
オーバーテイクされたくはないでしょうけど、自分がチャンピオンシップを争っているという状況を考えて動かないと。
ベッテルは1周目に接触したり何かをやらかす事が多い。フランスGPでもそうでしたし。また、ドイツGPの雨の中でのリタイアもあった。
ハミルトンも数年前はそこまで冷静なドライバーではなかったです。
しかし、ロズベルグとのチームメイトバトルを経て、精神面でかなり強くなった印象です。
無理にオーバーテイクしようとする事はほとんど見かけなくなりました。
ベッテルは速いですが、脆い。
この脆さを克服しないとハミルトンとのチャンピオンシップを有利に進めるのは難しい。
ハミルトンに比べて、ベッテルはあまりにもポイントの取りこぼしが多いです。
一方でハミルトンは苦境でも堅実にポイント取ってきますし、メルセデスが勝てるか怪しいレースで優勝することも多い。
この状況、レッドブル4連覇時代のレッドブルVSフェラーリにそっくりです。
2010年、アロンソが優勝に手をかけたにも関わらず、ピットストップ戦略のミスでベッテルにチャンピオンを譲ってしまったあの悲劇。
これにより、逆にメルセデスの戦略の巧さと、ハミルトンの強さというのが目に見えてわかったような印象です。
残りのシンガポール、ロシア、日本、アメリカ、メキシコ、ブラジル、アブダビ・・・
嫌な予感しかしないです。