レッドブルが来季からホンダのパワーユニットを使う事が発表されました。
しかし、これは明らかに時期尚早かと思います。
おそらく来シーズン、「レッドブルはルノーを使い続けるべきだった」という声があがることでしょう。
理由としてはやはりレッドブルは優勝を狙うチームというのがあります。
レッドブルがホンダと手を組むのは、「選択肢がないから」に他なりません。
彼らは2021年からは他のエンジンを搭載するのではないかと思います。
パワーユニットの馬力や燃費、回生効率というのは致命的な差を生みます。
特に高速サーキットでは大きな差が生まれる。
レッドブルはルノーパワーユニットを搭載していますが、バクーのストレート1本でメルセデスから0.3秒以上離されます。
レッドブルがどんなに良い車を作っても、馬力差で今まで辛酸を嘗めてきたわけです。
ホンダのパワーユニットは昨シーズンからはかなり改善されていますが、まだ信頼性の面でも不安が残りますし、パフォーマンスに関してはフェラーリやメルセデスには遠く及びません。
2018年でもまだ信頼性の問題は起きており、何度もパワーユニットを交換することになっています。これは大きな懸念材料になるでしょう。
トロロッソがザウバーに勝てないレースがあることからわかるように、パワーユニットの差というのは予選以上にレースで効いてきます。
レッドブルに他に選択肢がなかったと言ってしまえばおしまいですが、レッドブルがルノーを使って勝てるレースもあるわけですから、ホンダを来季載せるのはかなりリスクがあると思います。
ホンダにとってみても、レッドブルはトップチームですから開発へのプレッシャーも大きくなる。
来シーズンが始まってみなければわからないものの、フェラーリやメルセデスも開発を進めますから、そこに追いつけるのかという観点からはかなり厳しいと思います。
しかし、レッドブルが求めるのはフェラーリやメルセデスに太刀打ちできるエンジンであり、パワーユニットです。
レッドブルとすればあと3ヶ月はホンダの調子を見定めたかったと思います。
しかしルノー側も決定を急かしていたようなので、もうやるしかないって感じだったのではないでしょうか。