このサーキットはちょっと特殊で、ストレートの途中にスピードトラップがあるため、スピードトラップでは最高速はわかりません。
ただし、コントロールラインのところでも速度がわかります。
また、ホームストレートでスリップストリームに入ると、一気に速度が上昇するために、スリップに入っていないと思われるもので比較しています。
スリップ&DRS有りと思われる状況。コントロールライン。
ウィリアムズ ボッタス 366 km/h
レッドブル フェルスタッペン 354.2 km/h
マクラーレン バトン 349.1km/h
これを見てわかるように、スリップストリームに入ってもメルセデスパワーユニットは圧倒的な速さを見せます。
DRS有り、スリップなしの状況。スピードトラップ。
フォース・インディア ヒュルケンベルグ 325.1 km/h
ザウバー ナッセ 325.9 km/h
トロロッソ クビアト 324.9 km/h
マノー ウェーレイン 324.5 km/h
マグヌッセン 319.5 km/h
ちなみに最速はロズベルグの334.8 km/hですが、これはスリップストリームに入っていると思われます。
こういったデータを見てもわかるように、スリップストリーム次第で相当な速度差が生まれます。
また、コーナーからの立ち上がり、トラクションの良し悪しでも速度差が出ます。
オンボードを見ていると、スリップがないとメルセデスでも340km/h前後までしか伸びてきません。
しかし、そこに至るまでの時間、加速力の違いが出ています。
レッドブルはルノーPUの弱点を補うために、モンツァで使うような薄いリアウィングを使っています。
しかしそれでも全体で真ん中くらいのスピードしか出ていません。
セクタータイムを見ると、一目瞭然でホンダのパワーのなさがわかります。
実質コーナーが1個しかない、ストレート主体セクター3のベストタイム
16コーナーを抜けてほぼ全開のセクター3です。
(秒)
ロズベルグ 24.420
ハミルトン 24.494
ペレス 24.854
リカルド 24.869
フェルスタッペン 24.881
ハリアント 24.902
グティエレス 24.909
ボッタス 24.968
ナッセ 25.024
ベッテル 25.031
クビアト 25.044
マッサ 25.069
グロージャン 25.102
ライコネン 25.128
ウェーレイン 25.164
パーマー 25.291
アロンソ 25.297
マグヌッセン 25.435
バトン 25.506
今のF1において、いかにパワーが重要かわかる、バクー市街地サーキットのセクター3です。
マノーのウェーレインがフェラーリのライコネンと同じ様なセクタータイムを出しているということでもそれが伺えます。
また、フォース・インディアのペレスがレッドブルやフェラーリを圧倒するタイムを出せたのも、このサーキットの特性が大きく出ています。
アロンソが「ストレートで0.7秒も失うのは辛い」とコメントしているようにパワーが無いと話にならないサーキットは多いです。
この後のイギリスやオーストリア、イタリア、ベルギー、メキシコあたりもそういったサーキットです。