チーム | ドライバー | PU | 最高速 | トー無のDRS区間前 |
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ハース | グロージャン | フェラーリ | 346.3 km/h ※ | |
レーシングPt | ペレス | メルセデス | 346.1 km/h ※ | 316 km/h |
アルファロメオ | ジョヴィナッツィ | フェラーリ | 342.9 km/h ※ | |
アルファロメオ | ライコネン | フェラーリ | 342.7 km/h ※ | |
ハース | マグヌッセン | フェラーリ | 337.9 km/h ※ | 317 km/h |
トロロッソ | アルボン | ホンダ | 336.8 km/h ※ | 313 km/h |
フェラーリ | ベッテル | フェラーリ | 335.8 km/h | 313 km/h |
トロロッソ | クビアト | ホンダ | 334.8 km/h ※ | |
フェラーリ | ルクレール | フェラーリ | 334.4 km/h | |
ルノー | リカルド | ルノー | 334.3 km/h | 314 km/h |
レッドブル | ガスリー | ホンダ | 334.1 km/h ※ | |
レーシングPt | ストロール | メルセデス | 332.9 km/h | |
ルノー | ヒュルケンベルグ | ルノー | 331.7 km/h | |
ウィリアムズ | ラッセル | メルセデス | 331.6 km/h | |
メルセデス | ボッタス | メルセデス | 331.5 km/h | 314 km/h |
ウィリアムズ | クビサ | メルセデス | 330.6 km/h | |
レッドブル | フェルスタッペン | ホンダ | 330.5 km/h | 310 km/h |
メルセデス | ハミルトン | メルセデス | 330.2 km/h | 317 km/h |
マクラーレン | サインツ | ルノー | 330.0 km/h | |
マクラーレン | ノリス | ルノー | 329.7 km/h |
今回、あまりにもスリップストリームが効いてしまうため、このデータだとあまり参考になりません。
「※印」 がついているのは、スリップストリーム効きまくりの速度だと思ってください。
しかしこのデータを見るとやはりフェラーリPU、メルセデスPUの有利は大きい印象です。
タイムで見ると、Q1でガスリーがあれだけ長い時間スリップストリームを使ってセクター3が24.904秒でした。一方、ボッタスはわずかなスリップストリームで24.736秒でした。ボッタスのスリップストリームを得ていたハミルトンは24.698秒。
ちなみに最速はジョヴィナッツィの24.614秒。もちろんスリップストリーム有り。
スリップストリームを得ていない状態の速度も色々確認してみましたが、DRS区間直前で、両者ともスリップストリームを得ていない状態で、メルセデスはレッドブルより5 km/hほど速いという感じでした。
ホンダPUとしては昨年よりはかなりマシになったという感じ(昨年はスピード最下位で圧倒的に遅かった)で、トロロッソのクビアトが6番手を獲得していました。
トロロッソで比較すると昨年はスピードトラップが304km/h、今年は313km/h。今年の車は前後のウィングが大きくなった関係でストレートが遅くなっていますので、ホンダPUの馬力は昨年から劇的に改善された事がわかります。
上記の比較表には載ってませんが、スリップストリームがない状態でのトロロッソのフィニッシュラインの速度は333 km/hです。結構速いのですが、最高速に達するまでの時間はメルセデスPUやフェラーリPUと比べると長い。
一方で、フェラーリとメルセデスからは全部の直線を合わせるとレッドブルは0.3秒ほど置いていかれている印象。
もしかしたらガスリーがピットスタートでなければ、スリップストリーム作戦を敢行することでフェルスタッペンが3番手には行けたかもしれません。
今回ホンダは新しいスペックのPUに変えましたが、ルノーのウイングの薄さを考慮すると、ルノーよりわずかに馬力で上回ったあるいは差がないように見えます。
ちなみにマクラーレンの最高速は遅いですがセクター3のタイムはトロロッソの2台よりも0.1秒以上速かったです。リカルドもトロロッソの2台よりセクター3は上。
そう考えるとやはりまだルノーPU>ホンダPU?
メルセデス対フェラーリだと、立ち上がりの加速に関してはメルセデスPUの方が良さそうです。ただ、フェラーリはスリップストリームを使っていなくても最高速が非常に速かった。
ベッテルはQ3でスリップストリームが全くない状態でしたがセクター3が24.7秒。スリップストリームを使えていたメルセデスに匹敵。
パワーの差については中国、そしてここバクーである程度見えました。今後各メーカーが新しいスペックのPUを導入したら再び注目したいですね。
フェルスタッペンが「PUで勝敗が決まるのは・・・」と嘆いていましたが、それだけフェラーリやメルセデスとホンダの馬力差を感じているということでしょう。