もうすぐルイス・ハミルトンはミハエル・シューマッハを超えます。
優勝回数、そしてチャンピオンシップの獲得回数の両方です。
おそらくハミルトンは前人未到の100勝も来年に達成するでしょう。
ということで、ミハエル・シューマッハと「優勝のチャンスがある年」を比較してみました。
「マシンが優勝できる十分な速さがある年」
と
「マシンが他より圧倒的に速い年」
の2つです。
ミハエル・シューマッハ
マシンが優勝できる十分な速さのある年
ベネトン:1994, 1995
フェラーリ:1996, 1997, 1998, 1999, 2000, 2001, 2003, 2006
計:10年
マシンが圧倒的に速い年
フェラーリ:2002, 2004
計:2年
ルイス・ハミルトン
マシンが優勝できる十分な速さのある年
マクラーレン:2007, 2008, 2010, 2011, 2012
メルセデス:2017, 2018, 2019
計:8年
マシンが圧倒的に速い年
メルセデス:2014, 2015, 2016, 2020
計:4年
2019年は疑問が残るかもしれませんが、フェラーリが9回ポールポジションを取っているので圧倒的ではないと判断。
これを見ると、両者共にキャリアの中で優勝できる可能性があるマシンには約12シーズン乗ることができています。そのうち7回でチャンピオンを獲得したわけです。(※2020年はまだ確定していないがほぼ確定なので)
最近の方が1シーズンあたりのグランプリの数が多いですから、ハミルトンがシューマッハの記録に並び、そして追い抜くというのはかなり理に適っています。
2014~2016そして2020あたりはメルセデスが他を一切寄せ付けない速さがありましたが、一方で2014~2016はニコ・ロズベルグとのチーム内バトルがありましたから、それも考慮する必要があります。
2018年だとメルセデスが圧倒的だったイメージもありますが、シーズン前半はフェラーリと良い勝負をしていました。イギリスGPで2チーム4人のトップ争いになったのが印象的です。レッドブル-タグホイヤーも4回優勝した年です。
2001年はシューマッハ個人としては圧倒的でしたが、マクラーレンやウィリアムズもそこそこ速かったですからフェラーリが圧倒的だったかと言われるとそうでもない。
結論
とりあえず現時点で言えるのは「最近の方が1シーズンあたりのグランプリ数が多い」、だから優勝回数でハミルトンがシューマッハを超えるのは理に適っているという事。ただし、数年後はもっと差をつけているでしょう。
そして、チャンピオンシップに関しては「ハミルトンもシューマッハも、速いマシンに乗っているシーズンが同じくらい多い。チャンスに恵まれている」と言えます。