メルセデスがプレシーズンテストの2日目で革新的なデバイスを導入しました。
DAS(Dual Axis Steering)と呼ばれているもので、ステアリングの押し引きでトー角を調整できるという優れもの。
通常、ドライバーはステアリングのボタンやスイッチでアライメントの調整をすることがありますが、コーナーの進入直前でこれをやるのはあまりにもリスクがあります。
しかし、ステアリングを前に押すだけでこれが可能になるというものです。
長い直線に入ったらトーインにして、そして直線の終わりでトーアウトにするというのがステアリングを押すか引くかだけで可能に。これによりタイヤの温度を上げるのに役立ちます。
当然ですがストレートエンドのブレーキングでは減速に伴うGがかかりますから、その力でステアリングを押せばいいだけなのでドライバーへの負担は少ないはずです。
Dual Axisというのは2つの軸という意味です。
1つの軸は当然左右にステアリングを切って車の方向を変えることですが、もう1つの軸は前後にステアリングを動かしてトー角を変えるということになります。
DASは非常に革新的なものであるのは間違いありません。
これがFIAから許可されたら、今シーズンのメルセデスはかなり盤石なのではないでしょうか。
2021年はDASはレギュレーション違反になることが判明したようです