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2022 F1 ヨーロッパラウンド時点勢力図分析!

 

「今年1年のアップデートによる勢力図変化は昨年までとは比較にならないほど大きい」
開幕前にそう書きましたが、すでにその様相を呈しています。

 

 

ヨーロッパラウンド開始時点の勢力図

レッドブル 

フェラーリ

 

メルセデス 

 

 

アルファロメオ 

アルピーヌ 

マクラーレン

 

アルファタウリ

ハース 

アストンマーチン 

 

ウィリアムズ 

 

 

まず、フェラーリに関して開幕前にこう書きました。

「1周のアタックラップは目を見張るものがある」

「ロングランペースで一歩劣っている」

これが的確な分析だったのは言うまでもないでしょう。

予選で最速なのはフェラーリです。テレメトリーを見ると、中高速コーナーが飛び抜けて速い車です。

しかし、タイヤのデグラデーションレートが大きく、現状ではポールスタートでも後ろを引き離すことはできません。

また、F1-75は若干ピーキーコーナリング特性があり、ルクレールサインツがスピンする場面が度々見られます。

 

レッドブルは開幕5戦でアップデートを集中投下し、軽量化も行われ、レースペースで優位に立っています。

しかし、レッドブルはマシンパーツやらPUやら信頼性が不透明です。マイアミでペレスのパワーが数周落ちたり、スペインでDRSが機能しなかったり。

この2チームに関してはヨーロッパラウンドも開幕前の予想通りです。

 

メルセデスはスペインのアップデートで明らかにポーポシングを改善しました。メルセデスのエンジニア達はW13のポーポシングの原因を解明しました。

開幕前に「ヨーロッパラウンドまで目覚めることはない」と分析しましたが、完璧に的中しました。

勢力図の位置的には、場所は変わらないものの、レースペースにおいて中段との差は少し開きました。開幕前の「後ろを見ながらのレースになる」はもう書く必要がありません。現状、ポーポシング改善仕様のW13は高速コーナーとストレートが速く、低速コーナーが遅い車です。

 

アルファロメオは中段の上に躍り出ました。

開幕時点ではトラブルが多く、純粋なペースを発揮できなかったことが多々ありましたが、ボッタスがノートラブルで走ると決勝では他の中段勢を引き離すペースがあります。C42はどのサーキットでも安定していて、すぐに速さを引き出せるのが長所です。

メルセデス時代にタイヤマネージメントが苦手だったボッタスでも全く問題なくロングランペースを維持できます。

スペインGP予選のセクター3ではボッタスのタイムはペレスより上、フェルスタッペンとわずか0.03秒差でした。

 

アルピーヌはサーキット特性の影響を大きく受けます。おそらく、全開区間の多い高速サーキットで速い車です。開幕前に予想した「コンスタントにポイントが狙える」というのは変わっていません。ポーポシングが目立つ車です。

 

マクラーレンはロングランではアルピーヌと互角の車です。ドラッグが大きくストレートが遅いのが特徴。スペインで持ち込んだ大型アップデートの真価を発揮すれば、アルファロメオと良い勝負ができるかもしれません。

リカルドいわく「guaranteed Q3 car」トップ10は確実に狙える車ですが、アルファロメオの躍進で相対的に遅く見えます。

 

アルファタウリは開幕時点から明らかに順位を下げた車です。何台かリタイアしてやっとポイントが取れる。開幕時点とは異なる勢力図グループを作らなければなりません。

アルファロメオと比べると非常にバランスが悪い車です。そして信頼性の低さ。スペインのフリー走行でもガスリーが度々問題に見舞われていました。

 

ハースですが、開幕前に言ったように「一発アタックだけなら10位内」の予選番長です。しかし決勝になるとタイヤがすぐ垂れて遅いです。白いフェラーリなどと呼ばれているのですが、フェラーリと特性が似ているならデグラデーションが大きいところも似てしまっているのかもしれません。

また、ポーポシングの影響が大きかったり小さかったり、振れ幅の大きい車です。スペインではアップデート無し。速さはあるので今後のアップデートが成功すればアルピーヌやマクラーレンと互角以上に戦えるかもしれません。

 

アストンマーチンは正直スペインでのあのBスペックシャシーアップデートが今後どういう影響を与えるのかよくわかりません。ベッテルは大して速くならないと言っていますが、ポーポシングが改善されて開幕時と比べれば遥かにマシです。スペインではベッテルがガスリーの前でゴールしています。ポテンシャルがあるのかどうかはヨーロッパラウンドで見極める必要があります。ある意味、ヨーロッパラウンドで最も楽しみなチームです。

 

ウィリアムズは「直線番長」です。いつもスピードトラップの上位にいますが、勢力図の位置は変わっていません。最下位。

しかし、車の特性を活かせるサーキットではあわよくばアルボンがポイントを獲得できます。中段勢にとっては、前にいてほしくない車です。

 

 

次の勢力図更新はサマーブレイク明けです。

 

市街地で条件が特殊な「モナコ」と「バクー」は一部のチームが苦労あるいは躍進するでしょう。特にモナコフェラーリのタイヤのデグラデーションがどうなるのかは注目です。

 

 


 

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