中止されたオーストラリアGPの代替レースとして初開催となったカタールグランプリ。
ルイス・ハミルトンが他を一切寄せ付けない走りで初代カタールGPウィナーとなりました。
GET IN THERE!!! VICTORY FOR LEWIS IN QATAR!!! 👏👏👏👏👏👏 pic.twitter.com/8IlIbThLzH
— Mercedes-AMG PETRONAS F1 Team (@MercedesAMGF1) 2021年11月21日
予選中の黄旗無視でフェルスタッペンに5グリッドペナルティが課されたため、ハミルトンとしては是が非でも勝たなければならないレースとなりましたが、終わってみれば全ラップリードのポールトゥウィン。
ハミルトンのペースはフェルスタッペン以外をすべて置き去りにしました。前戦と打って変わってハミルトンは一度もオーバーテイクをしなかったレースとなりました。
そして、スタートでガスリーを抜き、最後ペレスから3位を死守したフェルナンド・アロンソが2014年以来の3位表彰台。ハンガリーの逆、オコンにペレスを押さえるように頼む場面も。
言うまでもなく、ドライバーオブザデイ獲得。
This is what it means!
— Alpine F1 Team (@AlpineF1Team) 2021年11月21日
Team work, El Plan, everything! Olé olé olé @alo_oficial! #QatarGP pic.twitter.com/sqwkFf6RKJ
予選までは非常に速かったガスリーですが、ソフトタイヤでスタートしたことでタイヤの摩耗に苦労。ペースが上がらず早めのピットイン。結局ポイント圏外の11位。
角田も同様にソフトで摩耗に苦しみ早めのピットイン。戦略的にも不利な状況で13位まで後退しました。1ストップの選択肢が全くなくなった時点でアルファタウリには上位入賞のチャンスはありませんでした。
角田のシーズン後半は
15位 リタイア DNS 17位 14位 9位 リタイア 15位 13位と散々な結果となっています。
アルピーヌは3位5位で大量得点。コンストラクターズランキングでアルファタウリを突き放しました。
決勝では左フロントタイヤのパンクが続出。そんな中で1ストップで走りきったアロンソがタイヤマネージメント的にも見事でした。
気づけばストロールが6位。ペース自体悪くなかったですが、ストロールもギャンブルに近い1ストップ作戦を成功させました。
ロサイルですが、意外とオーバーテイクも多くてF1にとって悪くないサーキットになりそうです。2023年からグランプリのカレンダーに加わります。
ハミルトンの今回の速さを見たフェルスタッペンは、ベルギーGP、イタリアGP、ロシアGP、トルコGPでの幸運に感謝していることでしょう。
ベルギーGPは雨でまともなレースはしていないにも関わらず、レースが成立してハーフポイント獲得、イタリアGPではハミルトンとクラッシュしたおかげで遅かったピットストップが帳消しに。さらにロシアでは7位でゴールしそうだったところをレース終盤の雨に助けられて2位。トルコではメルセデスが速かったものの、決勝がウェットかつ複雑なコンディションになったおかげでハミルトンは5位止まり。
単純計算ですが、フェルスタッペンは後半戦で合計19ポイントほど運に助けられた部分があります。この19ポイントは非常に大きい。
次戦、超高速のジェッダストリートサーキットはレイアウト的にはメルセデス、路面との相性は未知数と言ったところです。
仮に次戦でフェルスタッペンが優勝できなくても、十分なデータがある最終戦のアブダビではシーズン後半にもアップデートパーツをこれでもかと入れたレッドブルが速さを発揮することでしょう。次戦までの2週間でさすがにDRSの問題も直すと思いますが。
フェルスタッペンのカタールでの2位+1ポイントにより、フェルスタッペンはドライバーズチャンピオンシップに半分手をかけたと言っても過言ではありません。