2021 F1ハンガリーGPのリスタートで、ハミルトンだけがグリッドに付き、残りのドライバーはタイヤ交換をしてピットスタートをするという珍事が起こりましたが、メルセデスはフォーメーションラップでピットインしなかった理由を明かしました。
メルセデスはあの時点でライバルのフェルスタッペンが後方に沈んでいて車にダメージがあったことから、「最も保守的な選択」を取る必要があると考えていたようです。
仮にピットインした場合、メルセデスのピットは一番手前にあるため後続車が通過するのを待つことになり、これによって6位まで順位を落とす可能性があったようですが、それ以上に他の車にぶつけられる事を恐れていたようです。
実際にマゼピンがピットアウトしたライコネンと接触しリタイアしましたが、メルセデスはこういった馬鹿な事でレースを失う事を回避したかったため、ハミルトンをステイアウトさせ、結果的には最後尾スタートと同じ状況から順位を上げていくことに。
チャンピオンシップを考えてリタイアのリスクをゼロにする選択、それがあの珍場面を生んだというわけです。