2021 F1イギリスGP
史上初のスプリント予選が行われました。
スタートででハミルトンを躱したフェルスタッペンがポールポジションを獲得。
ボッタスは3位を維持。
ハミルトンはスタートの蹴り出しが悪く、ボッタスにも抜かれそうになっていました。
昨年のイギリスGPでもハミルトンはポールスタートで蹴り出しが悪くボッタスに並ばれていましたが何かあるのか。スタートが悪かった理由も日曜までに調べられるのがこのフォーマットの利点か。
ルクレールもスタートと同じ4番グリッド獲得。ペレスがいなくなり、なおかつアロンソがノリスとリカルドを数周押さえてくれたことで4番手は楽に取れたように思えます。ボッタスに接近していましたが、タービュランスのためか2秒以内に近づくのは難しかったようです。
なんといってもこの予選最大の犠牲者がペレス。
いや、レースでない分むしろ助かったと言うべきか。決勝は現実的にハース2台とラティフィの前には楽に上がって来られるでしょうから。
ペレスはチャペルでスロットルを開けた瞬間にスピンしコースアウト。順位を大幅に落とし、最終的にはリタイアしました。国際映像がちょうどペレスを抜いてる時にスピンするという奇跡・・・。
LAP 7/17
— Formula 1 (@F1) 2021年7月17日
A big spin from Sergio Perez - no real damage done apart from dropping him down to P18 👀#BritishGP 🇬🇧 #F1Sprint pic.twitter.com/oEqmYDBgX7
マクラーレン2台はアロンソを抜いて5番手6番手。これが決勝レースだったらルクレールが遠すぎますが、決勝では真後ろから勝負できますからね。
アロンソは11番手から5番手まで順位を上げて、その後マクラーレンに抜かれましたがベッテルを押さえて7番グリッド獲得。アロンソらしい、スタート後に的確にルートを見つけて順位を上げていくという姿を見せました。土曜のドライバーオブザデイがあれば間違いなくアロンソですね。
ラッセルは1ポジションダウンの9番手。サインツと接触し審議。
予選スプリントはミディアムタイヤスタートの方が選択肢としてはベターだと思いますが、意外とソフトタイヤも悪くなかったように思えます。ボッタスはまだ最終ラップにペースを上げる余裕がありました。
フェラーリ、ルクレールのペースも良かった。ルクレールに関して言えばマクラーレンよりペース的にも速かった。問題はタイヤに厳しいとされるマシンでタイヤがどのくらい持つのかですが。
各所で言われているように、400kmのレースが100kmで赤旗中断になって、日曜にタイヤを変えて再開する。スプリント予選は本当にそんな感じでした。
アロンソのおかげでバトルが見られましたが、やはり最初の数周が中心のスプリントになりました。F1公式のハイライト映像も9周目の次がもうゴールシーンですからね・・・。
アロンソのファンならスプリント予選は歓迎した方が良いですね。スタートが得意なら土日で2回もジャンプアップのチャンスがあります。
角田はスタートと同じ16番手。ペレスがリタイアしているので1ポジション落としたようなものです。ジョヴィナッツィに接近してオーバーテイクを仕掛けてはいたものの抜き切るには至らず。予選後にストレートスピードが足りないと訴えていました。
日曜の決勝レースで面白い要素があるとすればスタートタイヤでしょう。無難にミディアムか、それとも一か八かハードでスタートするか。スタートでの順位アップ狙いでソフトスタートか。
普段のレースだとトップ10が予選Q2のタイヤを使わなければならないため、戦略の幅が狭くなります。2台で戦略を分けるということもしづらくなりますが、決勝で全車が自由にスタートタイヤを選べるというのは戦略的な自由度が生まれます。
ペレスが後方に沈んだことにより、ハミルトンとボッタスはアクシデントがなければ2位3位は確実に確保できますから、フェルスタッペンと違う戦略を選ぶ可能性は十分ありますね。ローダウンフォースのウイングでタイヤに厳しいならなおさらでしょう。
ルクレールがスタートでボッタスをオーバーテイクする可能性はあります。
シルバーストーンは割とセーフティカーが出るので運を味方につけるドライバーもいるかもしれません。
構造は変わったものの、タイヤへの負荷が尋常ではないシルバーストーンでタイヤが大丈夫かというのもある意味見どころか。