2年ぶりの開催となるアゼルバイジャン、バクー市街地サーキット。
前回のモナコGPの時に
フレキシブルリアウィングを使うレッドブルはバクーでもモナコ同様に速く、フェラーリはモナコほどではないがセクター2は速い、メルセデスはモナコと似たような熱入れに苦労する状況になりかねないと予想しましたが、大体そんな状況になっています。
フェラーリはセクター3があまり速くありませんが、セクター1とセクター2ではしっかり速く、レッドブル2台の後ろに僅差でつけています。
むしろ1周1分40秒と長いサーキットでフェラーリがトップから0.1秒程度の所にいるのは驚きますが、SF21がスムーズな路面との相性が良いというのは間違いなさそうです。
ポールリカールでも同じように速かったらそれはもう車が良くなったということでしょう。
ルクレールのクラッシュはちょっと勿体ないというかモナコに通じる危うさを感じさせますね。2019年も予選でぶつけてます。
The moment Leclerc found the Baku barrier 💥
— Formula 1 (@F1) 2021年6月4日
He managed to recover from the incident and finished FP2 in P4 💪#AzerbaijanGP 🇦🇿 #F1 pic.twitter.com/5XQZSKvTUV
長いストレートでフロントタイヤが冷えてセクター1、セクター2共にグリップが無くプッシュできない。
そもそもセクター2の低速区間はロングホイールベースのW12が苦手とする場所なだけに余計に速く走れなくなってますね。
タイヤロックの多さから見ても作動温度領域に入っていない。
ハミルトンでトップから約1秒落ちのベストタイム。
しかし、メルセデスのロングランはそこまで悪くないという興味深い状況となっており、レッドブルよりは遅く、フェラーリと似たようなペースで周回できるようです。
オーバーテイクが可能なサーキットというのが不幸中の幸いでしょう。
他が不甲斐なかったため見過ごされていますが、メルセデスのマシンは昨年の段階でもタイヤの熱入れには苦労しており、2020年のトルコGPやポルトガルGPが良い例です。
しかし、メルセデスW11にとって幸運だったのは2020年シーズンは真夏から始まり、シーズンの半分以上が暑い時期に集中しており、DASの使用が許されており、なおかつ公道コースがなかったことです。
もし開催できるのであれば、シンガポールやオーストラリアでも同じように苦労することが予想されます。
ポイント圏内はガスリー5位、アロンソ6位、ジョヴィナッツィ7位というあたりも面白い並びになっています。しかし、ロングラン的にはアルファロメオは遅すぎます。
8位のノリスのロングランペースがガスリーと似たような感じになっています。
角田も上手くやれば7位8位あたりは行けそうですが、ノリスやリカルドが立ちはだかるでしょう。
ペレスがFP2後に「ついにレッドブルの車の運転方法を理解できた」と言っているので、6戦くらいはかかったということですね。イモラでフロントロースタートだったからといってペレスがあの時点でRB16Bに乗り慣れたなどと言うのはさすがに無理がありますね。
今回ペレスの今季初表彰台を見られる可能性が高いでしょう。
あとはリカルドがいつ目覚めるのか。