グロージャンのクラッシュ炎上という事故があったバーレーングランプリですが、予想通りメルセデスのルイス・ハミルトンが余裕の勝利を見せました。
先日予想したように、このサーキットはメルセデスに有利な要素だらけのため、メルセデスが楽に勝てるだろうと予想しました。有利というかメルセデスがそれだけ優れているからですけど。
ハミルトンはポールからスタートし、毎周0.3~0.4秒以上フェルスタッペンを引き離します。
上の記事でも書いたようにメルセデスのパワーユニットの方がERSのデプロイに優れているので、ストレートの多いこのサーキットでは勝負にならなくて当然という話です。
ラップタイムを見てもストレート中心のセクター1・セクター3でフェルスタッペンはハミルトンに離されてました。
同一周での4コーナー直前の最高速
ハミルトン:283 km/h
フェルスタッペン: 279 km/h
ご覧の通り。
ハミルトンはフェルスタッペンのペースを見ながらコントロールしてタイヤをいたわる余裕も見せました。
最後にセーフティカーが出たためハミルトンとフェルスタッペンの差は少ないように見えますが、セーフティカー前まではフェルスタッペンのピットストップによって20秒近く離れていた事を考えると、ハミルトンが圧倒的でした。
アルボンはメルセデスPUを積んだペレスを全くオーバーテイクできませんでした。むしろ引き離された。
この事については昨日の予選の記事で「メルセデスPUはレースで真価を発揮する」と書いた通りです。
しかしペレスはエンジントラブルでリタイア。アルボンが棚ぼたの表彰台。
ペレスは余裕過ぎてチームに寝るなと無線を送ってましたが・・・。
ストロールもひっくり返ってリタイアしましたし、レーシングポイントからすると散々な結果に。
画面が切り替わってストロールがひっくり返っていて、「Okay I'm upside down」という無線は面白すぎた。
レッドブルからすれば苦手なサーキットでダブル表彰台ですから、ボッタスのパンク、ペレスのエンジントラブルでツキがあったのではないでしょうか。
ボッタスは序盤にタイヤがパンクしたため、無駄なタイヤ交換を余儀なくされて順位を落としましたが、ポイント圏内には戻ってきました。
このレイアウトでこれだけの差があるということは、来週の直線だらけの外周レイアウトならハミルトンはもっと簡単に勝てそうですね。 ボッタスが勝つかもしれないですけど。
来週はレーシングポイントにとっても良い結果が出せるのでは。
ハミルトンはこれで1シーズン13勝というベッテルの記録にまた一歩近づきました。
ホンダPU時代に散々苦しんだマクラーレンですが、ついにあるべき場所まで戻ってきました。
リカルドはマクラーレン行くのどうなのかと言われがちであるものの、今日の結果とマクラーレンのランキングを見るとあながち間違いではないのかもしれません。
いずれにせよ今日のレースは、現代F1でもあんな炎上事故が起こるという事と、それでもドライバーが自分で歩けるレベルで生還するという事がわかった事に尽きるでしょう