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2017 F1 ロシアGP 決勝レース 各チーム分析

2017年F1第4戦ロシアグランプリの決勝レースをチームごとに分析。

 

 

 

メルセデス

ボッタスが優勝したメルセデスは、タイヤとパワーユニットの冷却に苦労していました。

ボッタスは序盤こそベッテルを引き離しましたが、周回を重ねるとベッテルを引き離せなくなり、膠着状態に。

決定的だったのは2スティント目でした。

ベッテルはウルトラソフトのままステイアウトし残ったタイヤのライフを全て使うかのごとく猛プッシュ。

ボッタスはフレッシュタイヤでファステストラップを出すものの、タイヤのおいしいところが終わると、古いタイヤのベッテルとあまり変わらないタイム差に。

そして痛恨のブレーキロック。

トラフィックに捕まりタイムを失う間にベッテルに追いつかれます。

しかし、速いストレートスピードとタービュランスのおかげでベッテルは1秒以内になかなか近づけず、そのままボッタスが勝ちを手にしました。

 

一方ハミルトンはボッタスよりもオーバーヒートに苦しみます。

予選も4位で今週末ずっと苦戦していたハミルトン。

おそらくタイヤの使い方がボッタスよりもアグレッシブで、セクター2までは速いけどセクター3に差し掛かる頃にはタイヤがオーバーヒートしてグリップしないという感じだったのでしょう。

タイヤだけでなくマシン自体もオーバーヒートし、セクター3だけでライコネンに0.5秒負けていました。

これを見ると、もしボッタスが最初のラップでベッテルオーバーテイクできずにベッテルの後ろを走ることになっていたら、ボッタスもオーバーヒートに苦しんだのではないかと予想されます。

 

 

フェラーリ

レース全体を見れば、メルセデスより速かった。

タイヤを長持ちさせることも出来ていた。

しかし、1周目でボッタスにオーバーテイクを許したのが全てでした。

2コーナーまでが長くオーバーテイクしやすいので、ベッテルも予想していたかもしれません。

序盤で少し引き離されてしまったため、アンダーカットしようにもできない。

ベッテルはウルトラソフトで長く走って終盤に掛ける戦略を取りました。

結果的にボッタスに追いつくことはできたものの、オーバーテイクするのは不可能に思いました。

今回はライコネンもかなりの速さを見せ、ベッテルよりも速く走っていた周もかなりありました。

なぜ序盤であれだけ引き離されてしまったのか、ということだけ疑問です。

ハミルトンを4位にとどめたということは、フェラーリにとっては非常に大きいです。

不利だと思われていたサーキットでのこのパフォーマンスの良さはフェラーリにとって大きな励みになることでしょう。

 

 

レッドブル

リカルドにブレーキのトラブル。

前回はフェルスタッペンにブレーキトラブルでしたが、またしても。

低速コーナーとストレートで構成されたソチのサーキットはルノーパワーユニットのレッドブルには不利なのはわかっていましたが、それ以上にレッドブルのマシンに速さがなかった。

フェラーリメルセデスより1周1秒遅い。ただ、ウィリアムズやフォース・インディアよりは速かったので、なんとか上位フィニッシュが可能でした。

 

次回のスペインGPでのBスペックマシンで果たして挽回はあるのか。

 

 

 

フォース・インディア

ついに「4番手チーム」になったフォース・インディア

実は速さ的にはウィリアムズのマッサとほとんど一緒でした。

ウィリアムズのマッサが2ストップをしましたが、フォース・インディアの2人は1ストップ。

今回はタイヤが長持ちするので1ストップで十分。

終盤はオコンがヒュルケンベルグに追われましたが6位7位という素晴らしい結果に。

 

 

ウィリアムズ

予選ではレッドブルの間に割って入ったものの、決勝は9位という残念なものに。

ストレートが速く、ダウンフォースがそんなに多くなさそうなウィリアムズですから、ウルトラソフトの摩耗が結構大きかったのかもしれませんが、タイムを見るとそうでもない。

パンクでマッサが2ストップしたという話もありますが、いずれにせよあんなに長持ちするタイヤで2ストップしたら致命的です。

 

トロール君はセーフティカー中にスピンして順位を落とし、さらにトロロッソをなかなかオーバーテイクできずにタイムロス。

中盤以降のレースペースはマッサのほとんど変わらず、ポイントまであとちょっとの11位フィニッシュ。そろそろ車に慣れて本来の力を発揮してきたか?意外と善戦していました。

 

 

ルノー

スタートで順位を落としたヒュルケンベルグ

1周目でクラッシュに巻き込まれたパーマー。

車は結構速いのになかなか噛み合わないルノーです。

 

最終的にはヒュルケンベルグが8位フィニッシュ。これは悪くない結果です。

 

ヒュルケンベルグはなんと40周目までウルトラソフトを履き続けました。

それでもほとんどタイヤの性能劣化がなかったことで8位まで順位を上げられたと言えます。

タイヤ交換をしてからは猛プッシュで38秒台のタイムを連発し、オコンとの差をどんどん縮めましたがオーバーテイクには至らず。

ただ、ルノーパワーユニットだとこのサーキットでフォース・インディアオーバーテイクするのは至難の業かもしれません。

 

パーマーはちょっと来年のシート怪しいかな。

 

 

トロロッソ

序盤でマグヌッセンにつかまっていたために2台ともかなりのタイムロス。

サインツがなんとか10位に滑り込みました。

トロロッソのレースペース自体は悪くありませんでしたが、序盤でハースをオーバーテイクできずタイムを失ったことでフォース・インディアやウィリアムズとの勝負の機会を逃した感じです。

 

 

ハース

今週末はほんとうに散々だったグロージャン

1周目でパーマーに接触。リタイア。

マグヌッセンはレースペースが少し悪かったです。レース通して速くても39秒台後半。他の中段チームは38秒台までタイムを上げていたことを考えるとやはり厳しい。

フェラーリパワーユニットでトロロッソオーバーテイクさせないということはできましたが、2台のトロロッソを相手にするのは無理があります。

 

 

マクラーレン

フォーメーションラップでERSトラブルでスタートできなかったアロンソ

レースペースは中段チームより1秒以上遅く、ザウバーとほとんど変わらず。

上位勢が37秒台で走っている終盤でもまだ40秒台という遅さ。

ストレート主体のセクター1が異様に遅く、ホンダパワーユニットの性能の悪さでハースにすら全く追いつけず。

ここまで遅いとアロンソはスタートしなくてよかったかも。

燃費走行もしていたでしょうし、救いようがない遅さでした。

 

 

ザウバー

ウェーレインは何かトラブルがあったのか中盤以降のペースが悪かった。

エリクソンは中盤以降でマクラーレンバンドーンとほぼ同じペース。

これまで通りです。

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