オーストリアGP、マックス・フェルスタッペンが逆転優勝を果たしました。
ルクレールとの接触もありましたが、スチュワードの判断では、どちらか片方に完全な過失があるわけではないとのことで、フェルスタッペンお咎め無しに。
フェルスタッペンとレッドブルは今季初、そしてホンダに2006年以来の勝利をもたらしました。
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— Formula 1 (@F1) June 30, 2019
After a fierce fight, this is how @Max33Verstappen took the lead from Charles Leclerc
The incident is under investigation, with both drivers summoned to the stewards#AustrianGP 🇦🇹 #F1 pic.twitter.com/lju989gxFN
今回、高すぎる路面温度のせいかメルセデスがレースペースに苦しみました。
メルセデスはエンジンのオーバーヒートもあったようです。
ハミルトンも何かしら車にかかえていた。
フェラーリは予選も速かったですが、ソフトタイヤスタート。
フェルスタッペンはミディアムタイヤスタートでかなり引っ張り、第2スティントのハードタイヤの周回数でフェラーリの優位に立ちました。
フェルスタッペンはスタートでアンチストールが入り、7番手まで順位を落としますが、そこから次々にオーバーテイク。
最初にフラットスポットが出来てしまっていたようですが、それでもトップと遜色ないタイムだったようです。
そして、タイヤ交換後はファステストラップを連発。
というのも、フェルスタッペンはかなり長い間、いずれかのドライバーのスリップストリームに入ることができており、ストレートでのラップタイムの損失をかなり減らせていたと思われます。
フェルスタッペンは最終コーナーでベッテルの後ろについていけるという、かなりのコーナリングの差がみられました。
また、ハミルトンはペースが上がらずフロントウィング交換で遅れる。
トップを走っていたルクレールにもフェルスタッペンは追いつきます。
しかし、ストレート最速のフェラーリを前に、DRSを使ってもストレートで抜けるか怪しいという状況。フェラーリとレッドブルはおよそ10km/hほど純粋なストレートスピードに差があります。
このため、レッドブルのターン1からのトラクションの良さを利用し、ターン3の飛び込みでルクレールの前に出るという作戦に。
フェルスタッペンはアグレッシブすぎるオーバーテイクだったため、ルクレールとの接触が審議対象に。
しかしペナルティは無しとなり、フェルスタッペンの優勝が確定しました。
映像を見ると、かなり際どい動きにも見えますので、スチュワードにレーシングドライバー出身のトム・クリステンセンがいたから大目に見てくれたのかなという印象。
ポール・ディ・レスタの分析では、フェルスタッペンはずっと右にステアリングを切っていて、左に寄せるような危険な運転はしていないとのことでした。
やはりあそこで無茶をせずに横に並べるだけの馬力があれば審議にもならなかったのだろうと。フェルスタッペンの走りに応えるためにもホンダはイタリアGPまでにはなんとかする必要がありそうです。
フェラーリも裁定に異議を唱えることはしなかったようです。
今シーズンはメルセデスが圧倒的に速いですから、その中での貴重な勝利。そして連勝の阻止。
オランダから押し寄せたファンの前で劇的な勝利を収めるフェルスタッペン・・・。とてつもないドライバーです。