モナコGPの木曜フリー走行が行われたのですが、まさに「圧倒」という言葉がふさわしいほどメルセデスが速かった。
過去、2017年はフェラーリ、2018年はレッドブルが優勝と、メルセデスにとって苦手なサーキットがモナコでした。
つまり、彼らにとってここ数年の課題は低速コーナー。
そして今年のメルセデスは低速コーナーがとんでもなく速かった。
メルセデスは低速コーナーを速く走れるようにあらゆる手をつくしたのでしょう。
特に、ミディアムタイヤを履いても、ソフトタイヤを履いた他のどのチームよりも速いというのは恐ろしいことでした。
今年のメルセデスは低速コーナーがとにかく速い。
モナコという短いサーキットでフェラーリに0.5秒以上の差をつけてしまうほどに。
それでいて、ストップ&ゴーでもティルケサーキットでも、市街地でも速い。
過去のメルセデスの車は、サーキットによってはフェラーリやレッドブルに負けることがありましたが、W10に弱点無し。
メルセデス W10は、F1史上ではMP4/4やFW14B、F2004と肩を並べる、あるいはそれ以上の傑作マシンと言えるでしょう。
21戦21勝を他のチームが阻止できるのかどうかという部分が今シーズン最も注目すべき点かもしれません。
ちなみにFW14Bで記憶に残る1992年のモナコGPですが、あの時の予選は1位がマンセルで1分19秒495でした。
2番手チームではマクラーレンのセナが1分20秒608で3番手。
FW14Bは1秒も他のチームより速かったことになります。
今年のメルセデスは今のところ0.5~0.7秒ほど他のチームより速いかもしれません。
フェルスタッペンが神が宿る走りをすれば0.3秒位には近づけるかもしれないですが。