フェルスタッペン対比で0.5秒以上遅いだけでなく、レースでは中段の争いがやっとという印象です。
結論から言えば
- フェルスタッペンが速すぎる
- 車がフェルスタッペン好みの仕上がりになっており、ガスリーのドライビングスタイルはフェルスタッペンとかけ離れている
- 今シーズンのレッドブルのマシンはリアの安定性が弱点
- まだハミルトン・ベッテル・ボッタス・フェルスタッペン・ルクレール・リカルドといったトップドライバー並の実力がない
- バトルが下手
といったことが原因です。
2016年のGP2ではチャンピオン、2017年スーパーフォーミュラでチャンピオン争いをし、2018年にはトロロッソで好結果を残しました。
ガスリーというドライバーはタイヤのマネジメントにも優れていますし、決して悪いドライバーではないと思われます。
しかし2016年のGP2では、ジョヴィナッツィとかなり僅差でのチャンピオンでした。
つまり、ガスリーはF1ドライバーとしてはずば抜けているというわけではありません。
むしろバンドーンの方がGP2では圧倒的に速かったです。
そして2019シーズンのレッドブルの車ですが、序盤からリアの安定性に苦しんでいました。
フェルスタッペンをもってしても予選で良いタイムが出せなかった。
フェルスタッペンのドライビングスタイルは、F1をまるでカートのようにねじ伏せて走る感じです。天性の才能により、一瞬で車の挙動を捉えてコントロールできてしまいます。アロンソもそんな感じでした。
ガスリーはどちらかといえば丁寧な走りでタイヤを長持ちさせ、安定したレースペースで走行するというスタイル。
ガスリーのスタイルの場合、リアがふらつくような動きがあると、どうしても踏んでいけません。
2017年のハミルトンとボッタス
このあたりの2人の成績の差に近いものだと思われます。
しかし、フェルスタッペンとガスリーというのはもっと大きな差だというのは確かです。
フェルスタッペンはあのリカルドですら打ち負かしてしまうほどの速さの持ち主。
そんなリカルドはベッテルと互角以上に戦える実力の持ち主。
元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは、「チームメイトがハッキネンだった時の自分と同じだ」と言っています。
つまり、圧倒的な実力を持つチームメイトと比較されると、遅く見えてしまうということです。
いずれにせよ、今のガスリーは全く上位で戦えませんし、フェルスタッペンの助けにもなっていません。
ですので、レッドブルとしては頭が痛い。
しかし、今のレッドブルの傘下にはずば抜けて速いドライバーがフェルスタッペンしかいない。