F1の2019年シーズンで「ファステストラップのドライバーにポイントが付与される」制度が採用される事が決定しました。
レースでファステストラップを出したドライバーに追加で1点が付与される。
ただし、10位以内にいなければならない。
この制度ですが、上位の順位がほとんど確定してしまったレース終盤に、何も動きがなくて退屈だという状況を解決する目的と思われます。
しかし、トップ10にいなければならないというルールのせいで、あまりインパクトがありません。昨年は結局トップ3チームのドライバーばかりファステストラップを取っていました。
もしかしたら11位以下のチームが、ファステストラップの邪魔をしてやろうと終盤にタイヤを新品ソフトに履き替えてアタックするという光景が見られる可能性はあります。
チャンピオンがかかった状況ではセカンドドライバーが犠牲になるということはあるかもしれません。
例えばハミルトンがチャンピオンシップを僅差でリードしている時に、ベッテルがファステストラップを出していたとします。
その場合メルセデスは、ボッタスがベッテルより後ろを走っている場合は、終盤にピットインして柔らかいタイヤを履き、タイムアタックをして1点をベッテルに与えないようにするとか、そういった戦略も考えられます。
しかし、たったの1ポイントであるため、上位チームがリスクを取る事をするのかどうかは怪しいです。
中段以下ならこの1ポイントは貴重ですが、結局10位以内にいなければならないので意味がありません・・・