アゼルバイジャングランプリのフリー走行を見ていて、やはり4メーカーの中で明らかにホンダのパワーユニットは馬力不足であることがわかりました。
Those @ForceIndiaF1 cars = 🚀🚀#F1 #AzerbaijanGP 🇦🇿 pic.twitter.com/8dCmWWywmY
— Formula 1 (@F1) 2018年4月27日
バクーのサーキットのホームストレートはかなり長いわけですが、ストレートの途中にあるスピードトラップが上記の通り。
これは何がわかるのかというと、DRSを使っていない状態でどこまで加速できるのかというデータです。
まず念頭に置かなければならないのは、トロロッソの車はドラッグが少なめで最高速は伸びやすいという特性です。つまり、ストレートが伸びやすいのに上に来ないということは馬力が足りないということです。
ザウバーより遅いロングランペース
また、ロングランペースを見てみると
ルノーやハースが1分48秒台~47秒台、フォース・インディアは47秒台中盤
ザウバーですら48秒台~47秒台、であるのに対して、トロロッソは49秒台中盤~48秒台と非常に遅いことがわかります。
トップ3チームは46秒台。
セクター1やセクター3はほとんどがストレートですから、こういったところで置いていかれているのでしょう。
特にDRSがない時のストレート。
いまから断言していい。
予選Q2進出もかなり危うい。
決勝では前の車が一気にクラッシュでもしない限りポイントは無理です。
しかしこれには驚きはありません。
以前の記事でも紹介しましたが、トロロッソの車は勢力図としては中段では下の方です。ですのでパワーサーキットに来たら厳しい事は想定内。
【予選後追記】
はい。予想当たりましたね(笑)
まあガスリーはアタックさせてもらえなかった感じでしたが
ストレートスピードの具体的な数字は予選後に出ますが、このサーキットは前の車のスリップストリームを簡単に得てしまうため正確なデータは出ません。
結局、ドラッグが少なくてもパワーがないとストレートの真ん中あたりまでは確実に遅れを取るので不利です。
これは昨年までのマクラーレンがここで苦しみまくったのと同じですね。
マクラーレンはドラッグが大きいのでここでは厳しそうですが、ルノーPUなので昨年よりは戦えるでしょう。
レッドブルはストレートではフェラーリやメルセデスに遅れを取りますが、セクター2が尋常でなく速いのでここでかなり稼げてますね。
それでもルノーのパワーユニットはある程度のレベルまでは来ているのでホンダほど遅れるわけではありません。
まあトロロッソもホンダのPUは一番馬力がないことをわかってますから、ある程度妥協するしかないでしょう。
ドラッグが小さくて最高速は伸びても、前の車よりペースが速くなければセクター2で引き離されて終わりですからね、
今回フォース・インディアが好調ですが、メルセデスPUの本領がこのサーキットでは発揮されると思います。