2017年のF1世界選手権が幕を閉じました。
今シーズンは久々にメルセデスがメルセデス以外と勝負する年になりました。
どのレースもドラマチックで、シーズン途中でドライバーが変わったり、アロンソがインディ500に出場したり、色々な事が起こりました。
また、タイヤ幅が太くなり、リアウィングも大きくなり、ここ数年では一番マシな車のデザインになりました。しかし、来年からはハロが付き酷い見た目になりますが・・・。
コースレコードも塗り替えまくりました。史上最も速いF1。
また、リバティメディアっぽさが徐々に出てきており、アメリカGPでの演出が物凄かったです。
フェルスタッペンフィーバーもまだ続いているようで、どこにでもオレンジのTシャツを来たファンが居ました。
ドライバーズチャンピオン:
コンストラクターズチャンピオン:
4年連続のタイトル獲得。
80年代のマクラーレン、2000年代のフェラーリ、2010年からのレッドブルを彷彿とさせる強さ。
シーズン序盤はタイヤのオーバーヒートに苦しみましたが、スペインからの大規模なアップデート投入以降、高速サーキット、ストップ&ゴーサーキットで圧倒的な強さを誇りました。
モナコのような低速サーキットでのみ綻びがありましたが、基本的にはほとんどのサーキットで強かった。そして何よりルイス・ハミルトンが圧倒的でした。
ボッタスのヘルプもかなりハミルトンに味方しました。
パワーユニットもシーズン通してますます強くなり、終盤ではフェラーリPUを圧倒しました。ストレートで5km/hはメルセデスの方が速かった。
フェラーリは昨シーズンより圧倒的に強く、フェラーリが帰ってきたという感じでしたが、純粋な速さでは負けていたように思います。
終盤の信頼性の問題もかなり厳しかった。
日本GPでベッテルリタイア。
また、ライコネンがあまり振るわず、ベッテルの助けはあまりできなかったのも痛かったです。
もし全ての取りこぼしも信頼性の問題もなければ、ベッテルはチャンピオンも取れていたかもしれませんが、メルセデスはそうやすやすとはチャンピオンを譲らないでしょう。
今シーズン何度この並びを見たかわかりません。
レッドブルはシーズン序盤は3番手のチームでした。トップ2チームからは大きく劣っていました。シーズン後半にかけて劇的な改善がありましたが、それでもルノーPUのハンデも少しはあり、メルセデスとフェラーリについていく形が多かった。
もしシーズン序盤から、シーズン終盤の車ができていれば、レッドブルも加わっての三つ巴もあったかもしれません。
フェルスタッペンのリタイア祭りが起こった信頼性の低さも難点でした。
フォース・インディアは今シーズン最も活躍したチームでしょう。
ペレスとオコンのチーム内バトルも見応えがありましたが、トップ3>フォース・インディア>その他という勢力図でした。
メルセデスパワーはもちろん、車のバランスの良さも素晴らしかった。
どこのサーキットでもそれなりに速く、ポイント常連チームでした。
本当に優秀なチーム力を発揮しました。
ピンクのカラーリングは強烈でしたが、すっかり馴染みました。
いつかはトップチームになってほしいと願うばかりです。ブレークスルーはあるのか。
ウィリアムズは中途半端な17年シーズンでした。
急遽戻ってきたマッサと、金の力でシートを獲得したと言われたストロールという2人・・・。
車もなんだか中途半端
トップ3以外で表彰台を獲得した唯一のチームでしたが、1~2年前までの強いウィリアムズは姿を消したような印象でした。
来シーズンから車のコンセプトを変えるようなので期待しましょう。
勝手に選ぶ今シーズンベストドライバー3人
1. ルイス・ハミルトン
2. フェルナンド・アロンソ
3. エステバン・オコン
ハミルトンは言うまでもなく。中盤でのボッタスとの差や、苦境でも確実にポイントを取っていく走り・・・。冷静さが加わったハミルトンの強さを感じました。
そういう意味では、ハミルトンに肉薄してチャンピオンになったニコ・ロズベルグが本当に素晴らしいドライバーだったのを改めて思い知らせてくれます。
アロンソはインディ500にハードスケジュールで出場し、しっかりと速さを見せました。ラップリードもした。やはりこの人は凄いというのを見せつけました。
本当にパワーユニットに苦しめられた3年間でしたが、よく耐え抜いたと思います。
来年はWECにも出るのでしょうか。
18年はまともに戦える、信頼性の高い「マクラーレン・ルノー」になることを祈ります。
オコンは密かに強さを見せていた若手のホープという印象でした。
フェルスタッペンの影に隠れがちですが、5位6位付近を走っている事も多かった。
フォース・インディアのダブルエース。連続ポイントも凄かった。
今後のキャリアも期待できそうです。