マクラーレンとホンダがパートナーシップの契約解除に合意したとイギリスのメディアから報じられました。
2018年から2020年までマクラーレンはルノーエンジンを使います。
マクラーレン・ホンダチームは2017年をもって終了となりました。
ホンダは2015年にF1に復帰したものの、新レギュレーションのパワートレインの開発に失敗。3年かけても馬力や燃費で他メーカーに全く追いつけないという状況に陥り、マクラーレンはホンダのパワーユニットに苦しめられ続けました。
マクラーレンは3年間で1度も表彰台にすら立てない有り様。新人のストロールですら表彰台を獲得しているというのに・・・
車体は4番目に速い、しかしエンジンは圧倒的最下位。
アロンソをマクラーレンに残留させる条件として「競争力のあるエンジン」が必要でしたが、ホンダではそれを達成できる見込みがないため、契約を解除して早々にルノーエンジンに切り替えるという英断に至りました。
ホンダのパワーユニットはトップのメルセデスから100馬力近く劣っていると言われており、ストレートでは20km/h近く遅いグランプリもありました。
一方で、ホンダはF1に残るためにトロロッソとパワーユニット供給の契約をかわす予定です。トロロッソはルノーとの早期契約解除の代償として、カルロス・サインツをルノーに引き渡すとみられています。
シンガポールGP近辺で正式に各チームから発表されることでしょう。
"さようならホンダ、こんにちはルノー"
Goodbye Honda, hello Renault 👋 pic.twitter.com/SUVTA1j365
— Autosport (@autosport) 2017年9月12日
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わかりやすく解説するとこんな流れです
マクラーレン「エンジン全然良くならないし18年からルノーに切り替えたい」
FIA「ホンダをF1に残留させたいからどこかのチームはホンダPU使ってくれないと困る」
トロロッソ「エンジン激安&ホンダからの支援有りならいいよ」
ルノー「トロロッソとの契約早期解除になる代わりにサインツくれ」
日本人ドライバー誕生の可能性がほぼゼロに?
ザウバーホンダの噂が出た時に日本人ドライバーが誕生するのではと囁かれましたが、トロロッソ・ホンダでは日本人ドライバーは不可能となりそうです。
というのも、トロロッソはレッドブルの姉妹チームであり、レッドブル育成ドライバーが優先してシートを獲得できるからです。
現在、レッドブル育成ドライバーのトップはピエール・ガスリー。
彼は来年F1に乗る可能性が非常に高いです。
バンドーンのように松下選手がよほどぶっちぎりで強ければ話が変わってきますが、松下選手はF2でトップ3に入れていないですから、F1という意味ではまだ遠い。
日本人ドライバーを誕生させるにはホンダがワークスチームを立ち上げる他ないでしょう。