初戦に続いて色々あった決勝レースでした。
今シーズンから導入されたタイヤコンパウンド3種類のルールはかなり面白いです。
スーパーソフト対ミディアムなんていう対決も見られたり。
ミディアムタイヤ履くチームも結構ありました。
このルールは導入して成功だったかもしれませんね。
フォーメーションラップでベッテルリタイア
そんなバーレーンGPは、スタート前のフォーメーションラップでベッテルがトラブルでリタイア。これが今回あまりにも残念だった。
さらにハミルトンがスタートミスしてさらにボッタスにぶつけられて順位を落としたものの、やはりフェラーリ以外は相手にならない。どんどん順位を上げて結局は3位で表彰台でした。
フェラーリは2戦連続でトラブルが出てしまいました。信頼性が心配されます。
ハミルトンがミスり、ベッテルが自滅したおかげでロズベルグは楽々と優勝できました。これで去年から5戦連続の優勝。チャンピオンシップ独走。
ロズベルグはスタートでミスしなかったのがほぼ勝利に直結しました。
レッドブルのリカルドの4位も凄い。どちらかというとウィリアムズがやらかした感じだったのですが、パワーサーキットのバーレーンでルノーPUのレッドブルが4位ですから、レースペースが本当に良いということですね。
ウィリアムズはスタートには成功したけどレースペースはフェラーリには到底及びませんでしたね。せめて4位とか5位にはなりたかったのでしょうけど、ボッタスにペナルティ出たりもして不本意な結果となったかもしれません。それでもポイントは余裕で取れる速さはありましたが、スーパーソフト→ミディアム→ミディアムは流石に無茶でした。でも新品ソフトタイヤが余ってなかったから仕方ない。
ハースが2戦連続ポイント
そして、なんといっても5位フィニッシュ、ハースのグロージャン。
ハースの速さは本物でした。フェラーリBチームと言われていますが、完全新規チームで2戦連続ポイント。なんとグロージャンがドライバーズランキング5位。
レースペースを見ていてもマクラーレンより1周0.5秒以上速く、中の上に位置するような速さを持ってます。
オーバーテイクも何度も見せてくれました。凄い。車作ったダラーラも流石です。
スーパーソフト→スーパーソフト→スーパーソフト→ソフトという繋げ方でいけたのが結果に繋がったのかもしれませんね。
今回アロンソの代役で出場したヴァンドーンは10位入賞。1ポイント獲得。このポイントはベッテルやサインツがリタイアしたことで貰えたようなものですが、デビュー戦だと考えれば立派でしょう。
なぜかレギュラードライバーより先にポイントを獲得するリザーブ・・・
1コーナーでの事故も回避しましたし、オーバーテイクも見せてくれました。ストフェル・ヴァンドーンの今後が楽しみです。スーパーフォーミュラではどんな走りをしてくれるんでしょうか。
後方ではマノーのウェーレインが光りました。
昨年まで最後尾を走っていたチームが完全に新生して今年は他のチームと真っ向勝負できる速さを手にしたわけです。13位フィニッシュの大健闘。オーバーテイクも見せてくれました。
FINAL PROVISIONAL CLASSIFICATION #BahrainGP 🇧🇭 pic.twitter.com/Ibr9fdcjdi
— Formula 1 (@F1) 2016年4月3日
開幕戦と第2戦でわかった勢力図
ウィリアムズ
ハース
マノー
今回のバーレーンはストレートが多いパワーサーキットということも加味しなければなりませんので、こういった感じになりました。
予選の結果なんか見るとメルセデスの方がフェラーリより明らかに速いですが、ほんのちょっとの綻びでフェラーリが前に出る可能性があり、昨年よりもフェラーリはメルセデスに近いところで戦ってます。
それ以下はだいぶ引き離されている感じですが、レッドブルを筆頭とした第2グループにハースがいます。レッドブルは、予選ではそこまで速くないものの、ロングランではウィリアムズ以上だと言えます。
今回、序盤でクラッシュしたせいでフォース・インディアの2人は下位に沈みましたが、予選でのヒュルケンベルグのタイムやオーストラリアGPのレースペースを見ていると、マクラーレンよりは速いという感じです。オーストラリアGPなんかだとハースよりペースが良さそうでしたから、セットアップが決まればという所でしょう。
開幕前はハースはポイント1点でも取れたらという印象でしたが、車の本当のポテンシャルが今回のバーレーンGPで見えて、他のチームを驚かせたことでしょう。
純粋なペースではまだトロロッソほどではないような気がします。しかし、ポイントは毎戦狙えるような速さを持ってます。
マクラーレンはどこのグループにも属しておらず、ルノーのいる下位グループよりは速いけど、レースペースでハースやトロロッソといった中段グループと勝負できるほどではない感じです。
これは明らかにパワーユニットの差が出ている気がします。特にロングラン。
今シーズンはパワーが重要となるサーキットばかりなので、ホンダPUが現状のままでは厳しい戦いを強いられるでしょう。マクラーレンはレースペースがあまり良くない。パワーユニットの改善は当然として、マクラーレンも車をかなり改善しないとその差は埋まらないかと。もちろん、パワーがあまり重要ではないモナコやハンガリーでは話が変わってきます。
逆にマノーはメルセデスPUが搭載されていることもあって、パワーサーキットではルノーやザウバーにとって脅威となります。特にウェーレインは上手いですからね。
2016年シーズンはなかなか面白い戦いが見られそうです。
ポイントランキング
LATEST DRIVERS' STANDINGS (AFTER TWO ROUNDS)#F1 #BahrainGP pic.twitter.com/EzfEXfABaN
— Formula 1 (@F1) 2016年4月3日
リタイアは本当に痛い。