昨日、予選の感想を書いた中で、うかうかしてるとルノーやマクラーレンはハースにやられると書いたのですが、それが現実となり驚いています。
今日のレースは色々ありました。
まず、予選の新ルールが次戦から廃止され、もとのルールに戻るという朗報。
レース開始前にクビアトがトラブルでリタイア
フェルスタッペンがハミルトンを抑えこむ
ハミルトンは一か八かのミディアムタイヤ
アロンソは無事でした。
Red flag still out while debris is cleared. Both Alonso & Gutierrez walked away from the incident #AusGP pic.twitter.com/a8YpsiQZTl
— Formula 1 (@F1) 2016年3月20日
そこから流れが変わり、ミディアムタイヤを履いたチームが有利に。
7位まで順位を落としたハミルトンが怒涛の追い上げで2位に。
ライコネンはパワーユニットトラブルでリタイア。
最後はあちらこちらでトレインあるいはドライビングスクール状態。
デビュー戦のハースが6位フィニッシュ8ポイントという快挙を成し遂げました。
One for the archives. #AusGP post-race team photo. 📸 #HaasF1 #Haastralia pic.twitter.com/AVI3OStzrI
— Haas F1 Team (@HaasF1Team) 2016年3月20日
色々なものが重なって、結局ロズベルグが勝利を手にしました。
ある意味ハミルトンが2位なのも凄いですけどね。
最後の最後に、ハミルトンとベッテルがコース上で戦ってくれたのは見応えがありました。赤旗がなかったら・・・と考えるとベッテルは残念ですね。
結果
FINAL PROVISIONAL CLASSIFICATION #AusGP pic.twitter.com/xk8GhfCajO
— Formula 1 (@F1) 2016年3月20日
オーストラリアGPの決勝結果の分析です。
感想
感想としては、バーニーやFOMは、エリミネーション方式の予選ルールで決勝を予想できないものにしようと考えて予選ルールを変えましたが、そんなものがなくても決勝は予想できないレースになることもある
それを証明してくれたのが今日の決勝だったと思います。
また、アロンソがあれだけのクラッシュをしても車から出て歩けたというのはF1の安全性とほんのちょっとの運のおかげだと思います。無事で良かった。
ちょっとあのグティエレスの動きはブロッキングのような感じで危険だったと思います。グティエレスはイン側でブレーキングするか、早めにアウト側に動いておくべきでした。
道幅が狭いので逃げ場所がないですからね。
でも勿体無かったですねアロンソ。ライコネンがリタイアしてるから普通に走れば10位くらいには入れた可能性あったのに。
【追記】レーシングアクシデントとして処理され両者ともお咎め無し。ペナルティはないようです。
今日のレースでは、メルセデスがトロロッソをオーバーテイクできないというシーンもありました。
このサーキットの特性もあってのことですが、昨年のトロロッソだったらあっさりかわされていたと思います。
そのトロロッソもルノーを抜きあぐねて、サインツの後ろにいたフェルスタッペンが放送禁止用語連発してましたが・・・。それだけオーバーテイクしづらいサーキットということです。
そして何より、グロージャン。
後ろにフォース・インディアやウィリアムズを従えて順位を守った。
ハースの車の戦闘力はこの2チームにかなわないと思うのですが、オーバーテイクさせなかったのは素晴らしかった。
グロージャンは昨年のベルギーGPもそうですが、もはやかつての危ないドライバーという印象は完全に払拭したことでしょう。
忘れてはいけませんが、ルノーのパーマーは相当デキますね。
後ろの速い車をがんばって抑えるシーンも見られました。
クラッシュもなかったし。
マクラーレン・ホンダは今のレースペースだと第2グループ(レッドブル、トロロッソ、ウィリアムズ、フォース・インディア)とは勝負できませんね。1周あたり0.5秒とか1秒とかそのくらい遅い。
ルノーとかザウバーとかハースとか、そのあたりとの戦いになるでしょう。
マノーは本当に昨年からの進化が見えましたね。
ウェーレインやっぱ凄いです。さすがにDTMチャンピオン。
順位こそ下の方ですが、序盤で14位とかそのあたりで走ってましたからね。
昨年なら1周目でもうビリだったわけで。
ハリアントはトラブルでリタイアしましたけど、本当にこの人インドネシアでめちゃくちゃ有名みたいですね。初のF1ドライバーということで、中嶋悟みたいな感じか。
母国GPのリカルドはじわじわ順位を上げて最終的に4位フィニッシュは素晴らしかった。レッドブルは予選よりレースという印象がありますね。レースではフェラーリ比較でもそこまで離されているラップタイムではなかったです。
フリー走行や予選で全くと言っていいほど使われなかったミディアムタイヤが勝負のカギになりました。今年のタイヤ3種類のレギュレーションが、色濃く反映されていて、良いレギュレーション変更だったと思います。
スーパーソフト、ソフト、ミディアム、3つのコンパウンドが初戦からレースで使われてレースを面白くしました。ミディアムでもメルセデスあの速いタイムかよ。
レース中の無線による指示がある程度制限されたことも、面白さを増す要素になりそうです。
今日の序盤のペース見ると、まだまだメルセデスのレースペースの方が良いなという感じですが、1戦目でメルセデスを慌てさせることができたのは大きかったですね。
今日のレースのハイライトは公式サイトで見ましょう