2月22日~25日、3月1日~4日にスペインのカタロニアサーキットで行われたF1のプレシーズンテストを終えての感想というか今シーズン予想です。
🏁 FINAL CHEQUERED FLAG! 🏁
— Formula 1 (@F1) 2016年3月4日
Winter Testing for 2016 is over
Report and timings to follow...
(📷: @Circuitcat_eng) pic.twitter.com/0m7c2l9ykz
強く印象に残ったのはメルセデス、フェラーリ、トロロッソの3チーム。
メルセデスは手の内は見せてませんが信頼性の高さは驚くべきものです。
今年は5基のパワーユニットを使えますが、4基だけで21戦戦えてしまうのではないか。他のチームがソフトタイヤで出すタイムをミディアムタイヤで出してしまっていたりと、マシンの速さもフェラーリ以外は圧倒できるはずです。
そのフェラーリはテストのラップタイム的にはメルセデスに拮抗していますが、ポテンシャルがメルセデスと互角とは言いづらい。一歩後ろという感じ。
ノーズからサスペンションまで色々変えたフェラーリですが、結果的には成功したんだと思います。メルセデスの背中は見えています。しかし、「メルセデスに追いついた」という言葉はF1関係者の誰からも聞こえません。
トロロッソはパワーユニットがルノーからフェラーリになったことで昨年以上に活躍しそうな勢いです。1年型落ちPUとはいえポイント常連になれる可能性もあります。
ただし、シーズン後半はちょっと厳しくなるかもしれません。
ロータスを買収したルノーですが、マシン開発の時間がなかったことに加えて1年目ということもあって簡単にはいきそうにありません。しかし3年目を迎えるパワーユニットはようやくここに来て力を得たような印象です。シーズン中盤に中段グループに入ってあわよくばポイントという感じでしょうか。
新規参戦のハースはそれなりに走行してタイムも出ていますが、1年目は中段グループには入れないかもしれません。マノーよりは速そうですが、シーズン通してどこかで1ポイント取れたらという感じ。完全新規チームとしては上出来ですが、まずはデータ収集とF1に慣れることが必要かと。
マノーは昨年からは格段に進歩しましたが、今年も一番後ろを走ることになるかも・・・。ただし、15年ほど前の車に引き離されることはないでしょうね。
マクラーレン・ホンダは昨年のプレシーズンテストと比べれば信頼性は雲泥の差ですが、今回のプレシーズンテストのタイムは相対的に見ると良いとは言い難い。
ホンダはデプロイメントは改善したようですが、ストレートスピードが他のチームより10km/h程度遅く、現時点では他のパワーユニットと勝負できる馬力はないように見えます。全体のセットアップも上手くいっていない様子。
昨年からは幾分改善されていますが、毎戦ポイント取れるほど速くはないでしょう。
ウィリアムズ、フォース・インディア、レッドブルは今回のテストで地味でしたが、いずれも平均以上の速さがあるチームという印象です。この3チームはポイント圏内に入るのは難しくないでしょう。
ウィリアムズはフェラーリに匹敵できると言っていますが、本当なのか・・・。
そしてレッドブルVSトロロッソという兄弟?姉妹?チームバトルが昨年よりも見られる可能性があります。今年の注目ポイントです。
フォース・インディアも非常に堅実なタイムを出し、ラップもこなし、トロロッソやレッドブルと互角以上に戦える可能性は高いです。
ザウバーは8日間のタイムを見ていてもよくわからないのですが、中の下という感じ。昨年の開幕戦のような位置に来るのはちょっと難しいかもしれません。
最終日のタイムシートは以下のとおりですが、ほとんど参考になりません。条件が違うので。
午前
CLASSIFICATION - END OF MORNING SESSION, DAY 4, FINAL TEST
— Formula 1 (@F1) 2016年3月4日
Vettel ⏱
Hamilton 💪#F1Testing pic.twitter.com/kRt1dbIO6u
最終日総合
CLASSIFICATION: DAY 4, FINAL TEST
— Formula 1 (@F1) 2016年3月4日
Vettel ⏱
Vettel 💪#F1Testing pic.twitter.com/mIGNfwwgiD
今年もメルセデスがチャンピオンになる可能性は高そうですが、いずれにせよF1の開幕が待ち遠しい。
残り2週間でプレシーズンテストの印象ががらっと変わるチームがあると面白いですね。
3月18日オーストラリアGP開幕です。その予選で各チームの真の実力がわかるはずです。
序盤の順位予想
たぶん当たらないでしょうけど・・・
プレシーズンテストを踏まえてのおおよその位置は
ウィリアムズ
ハース
マノー
モナコやカナダ、 イタリア、ベルギーなど、スペインのカタロニアサーキットと比べて特殊なレイアウトのグランプリだとちょっと勢力図は変わるかもしれません。
他の話題としては、ドライバーたちから批判殺到の新予選ルールや、見た目が不評の頭部保護パーツ「ハロ」、2017年の仕様決定が先送り、などがありました。
そんな予選新ルールは開幕戦オーストラリアGPから導入!
ハースの小松さん!
.@EstebanGtz back in the garage with Chief Engineer Ayao Komatsu #F1Testing pic.twitter.com/N90dwjR4QO
— Haas F1 Team (@HaasF1Team) 2016年3月4日