フリー走行で色々あった今回のロシアグランプリ。
決勝はドライコンディションでした。
スタート後の混乱やグロージャンの大クラッシュで2回のセーフティカー出動。荒れた展開になった上に、ロズベルグがトラブルでリタイア。
そんな中、ハミルトンは圧倒的に速いペースで2位以下を引き離し、大きなトラブルもなく1位フィニッシュ。
ボッタスは2位をずっと走ってましたが、ベッテルより先にタイヤの摩耗が進み先にピットイン。しかしプライムタイヤの方がタイムがさらにタイムが悪く、後にピットに入ったベッテルにオーバーカットされてしまいます。
また、ベッテルとボッタスの間にリカルドが入り、ルノーパワーユニットのリカルドをなかなか抜けない。
これでベッテルは逃げることに成功した形です。ボッタスは大きなタイムロス。
そしてグロージャンのクラッシュの際にタイヤを交換したペレスが良いペースで走り続け、いつの間にか3位に。
本当に最後の10ラップあたりからタイヤの性能低下が出てきて、リカルドをオーバーテイクしたボッタスに攻められます。
持ち前のストレートスピードでボッタスもなかなか抜けない。
しかし最後の1周、14コーナーでボッタスがペレスのインに飛び込んでオーバーテイク。ライコネンも15コーナー手前でアウトからペレスをかわす。
これでボッタス対ライコネンの3位争いになったわけですが、なんと6コーナーで接触!!
ボッタスはリタイア、ライコネンもマシンにダメージ。
ペレスが3位表彰台ゲット!
リカルドはトラブルでリタイア、サインツもブレーキディスクが壊れてリタイアなどなど、荒れたレースになりました。
マクラーレン2台は燃費も回生パワーもなくて明らかに遅かったものの、完走を果たせたため奇跡的な入賞。このサーキットで入賞したのはラッキーだったことでしょう。
ペレスは本当に凄かったなと思います。
このサーキットは路面の攻撃性の小さいのでかなりタイヤが長持ちするようですが、さすがにペレスのタイヤはボッタスとライコネンよりも10周分以上摩耗していて厳しい状態でした。
そんな中最終ラップまでは持ちこたえるという。14コーナーで無茶しなかったのもペレスの成長なのかな・・・。
6コーナーでのライコネンは明らかな判断ミスだったなと思います。
あの位置から飛び込むのは無理がある。ボッタスは割を食ってしまいましたね。マッサが4位でゴールできましたが、最低でも3位を掲げていたウィリアムズ・・・。
ロズベルグがノーポイントで、これでもうハミルトンのワールドチャンピオンはほぼ確定でしょう。
そしてベッテルはロズベルグをポイントランキングで上回りました。
ロズベルグは運に見放されましたね。せっかくポールポジション取ったのに。トラブルだったとは。
そして今回グロージャンがクラッシュした3コーナー。
左回りの超高速コーナーですが、車がロールしていてスリリングですよね。
タービュランスでリアが出てマーブルを踏んでコントロールを失って壁に行ってしまったっぽいですかね。
あとは昨日あれだけ大きなクラッシュがあったのに今日のレースに出場していい走りをしたサインツも讃えたいです。ブレーキディスクが壊れたのは残念だった・・・。
また、母国GPで6位入賞のクビアトもルノーPUの不利がありながら上手くサバイバルレースを制しました。しかし序盤はリカルドのほうが速くて後ろにずっとつかれてましたね。
ペレスの母国GPは結構前からチケット完売ですが、これでさらに勢いを増した感じでしょう。
メキシコGPのサーキットは長いストレートのある高速サーキットですから、フォース・インディアもポイントは確実だと思います。
ロズベルグがリタイアしてしまったので優勝争いは全くないようなレースでしたが、2位以下は結構激しくて面白かったです。スリリングなレースでした
追記: ライコネンは30秒ペナルティだそうです
Huge congratulations to @SChecoPerez and @ForceIndiaF1 on 3rd today. Fitting podium with Andy Cowell there #MBFamily pic.twitter.com/AXK6WrQDLn
— MERCEDES AMG F1 (@MercedesAMGF1) October 11, 2015