2017年のF1も前半戦が終わり夏休みになりました。
前半戦を終えてポイントランキングは
- セバスチャン・ベッテル 202
- ルイス・ハミルトン 188
- バルテリ・ボッタス 169
となりました。
しかし全く安心できない接近したポイント差になっています。
グランプリ毎の勝者を見てみると
オーストラリア:ベッテル
中国:ハミルトン
ロシア:ボッタス
スペイン:ハミルトン
カナダ:ハミルトン
アゼルバイジャン:リカルド
オーストリア:ボッタス
イギリス:ハミルトン
こういった感じに。
メルセデスの今シーズンの車は高い路面温度とスムーズな路面、そしてウルトラソフトに苦しむ傾向があるものの、持ち前のエンジンパワーでロシア、カナダ、バクーのようなストップ&ゴーサーキットでは圧倒的な速さを見せています。
また、イギリスのようなハイスピードサーキットでも速いということで、シーズン後半戦のスパやモンツァではフェラーリより有利かと思われます。
ハミルトンはボッタスにかなりの信頼を置いており、チームで協力してフェラーリを攻略するという事も考えてきそうです。
ボッタスとしても来年のシートのためにチーム側の指示を受け入れるでしょう。
一方でフェラーリはウルトラソフトタイヤのような柔らかいタイヤ、そしてスムーズな路面で速さを発揮できています。
しかし、メルセデスが大型アップデートを投入して以降はリードはほぼなくなり、むしろメルセデスを追いかけるような形になっているのは否定できません。
イギリスで露呈した弱点をカバーできるのかが今後にかかってきそうです。
レッドブルは着実に速さを取り戻しつつあります。
ルノーのパワーユニットもかなり馬力が出せるようになっています。
一方、信頼性の問題が多発しており、もったいない取りこぼしが多かった印象です。
ルノーPU自体の信頼性の問題もあったわけですが、シーズン序盤よりは遥かにポジティブだと思います。
メルセデスとフェラーリに何かあればいつでも表彰台を取るという感じです。
中段では
フォース・インディア、ルノー、トロロッソ、ウィリアムズ、ハース、マクラーレンの接近した戦いになってきています。
しかし、マクラーレンはホンダPUというハンディキャップがあるため、スパやモンツァ、鈴鹿といったサーキットではポイントは難しいでしょう。
逆にフォース・インディアやウィリアムズにはチャンスだと言えます。
ルノーは車もかなり仕上がりが良くなってきており、トラブルさえなければポイント圏内を走れる速さがあります。
ハースはブレーキの問題等、このところ苦しんでいる印象です。解決の糸口が見つかるのか。
フォース・インディアは非常にバランスが良く、なおかつストレートも速いので、中段勢では一番安定してポイントが取れそうです。どこのサーキットでもまそれなりに速いというのがフォース・インディア。
特にペレスとオコンの2人はドライビングも上手いのでシーズン後半もポイントを重ねるでしょう。
トロロッソも安定した強さはあるものの、最近はルノーのヒュルケンベルグの方が良いのではないかという印象です。
マクラーレンはホンダのスペック3のパワーユニットで序盤ほど酷くはないものの、依然としてストレートで10キロ遅いというパワーのなさがあまりにも痛い。加えて燃費も他のパワーユニットよりも悪いため、シーズンの残りはポイント獲得という意味では厳しい戦いになりそうです。
ウィリアムズは昨年までと同様にサーキット特性が大きく結果に響くマシンです。ストップ&ゴーで速く、低速サーキットで遅い。正直、フォース・インディアの方が総合力では上かもしれません。ストロールの成長は注目ですね。
ザウバーですが、ハンガリーでようやく本来のエンジンモードが使えるようになったということで、若干改善されてはいるものの、中段争いには参加できないです。