2017年第3戦バーレーン・グランプリの予選、スピードトラップ最高速です。
スピードトラップはホームストレートエンドにあります。
ウィリアムズ(メルセデス) 333.3 km/h
メルセデス 331.0 km/h
フェラーリ 330.5 km/h
フォース・インディア(メルセデス) 330.3 km/h
ルノー 329.9 km/h
ハース(フェラーリ) 329.4 km/h
ザウバー(フェラーリ) 329.1 km/h
レッドブル(ルノー) 324.7km/h
トロロッソ(ルノー) 324.4 km/h
マクラーレン(ホンダ) 321.5 km/h
※()内はパワーユニットメーカー
最高速ではメルセデスとフェラーリが拮抗しています。
今回ヒュルケンベルグが7番手タイムで健闘したルノーもかなりの最高速が出ています。
しかし、トロロッソやレッドブルが下方に沈んでいるので、まだルノーPUはフェラーリやメルセデスほどではないという印象です。
今回フェラーリはメルセデスに惨敗したわけですが、細かいデータを見ていくと、フィニッシュラインの通過スピードはメルセデスの方が2~3キロ速く、また、セクター2のストレートの計測でも3キロ以上メルセデスの方が速かったです。
PUの差もありますし、コーナーからのトラクションもメルセデスの方が若干良さそうに思えます。これが0.5秒もの差を生んでしまったのではないでしょうか。
今年はベタ踏みのコーナーが増えましたから、わずかの馬力の差がタイムに与える影響が大きいので、この最高速の差以上にタイムに表れています。
決勝レース時のスピードトラップ比較
セクター2の短いストレートではDRSが使えます。
さらにレース時はスリップストリームも得られるのですが、かなりの速度差が見られました。
決勝レース時セクター2のストレートの最高速
メルセデス・・・273.2 km/h
フェラーリ・・・269.5 km/h
レッドブル・・・268.1 km/h
ルノー・・・265.6 km/h
ザウバー・・・260.1 km/h
マクラーレン・・・256.4 km/h
アロンソはバトルをしていてここでDRSを使っていました。
それにも関わらず、なんとルノー比較ですら10キロも遅い。
ホンダはセクター2の短いストレートでこれだけ遅いのです。
さらに
フィニッシュラインの最高速
メルセデス・・・298.9 km/h
フェラーリ・・・295.8 km/h
ルノー・・・295.3 km/h
ザウバー・・・292.7 km/h
マクラーレン・・・285.8 km/h
メルセデスの驚異的な速さがわかるかと思います。
それと当時に、ホンダの驚異的な遅さもわかります。
上記のデータはDRSを使って、なおかつスリップストリームを得たスピードです。
しかも、これはストレートの真ん中あたりにあるフィニッシュラインです。
ということは、マクラーレンは後ろに他の車につかれて、DRSを使えない状況の場合、ストレートエンドでは30キロくらいの速度差になっているのではないか。
アロンソが嘆くのもうなずけます。